パ・リーグの近鉄とオリックスが合併に向け協議。

2004/06/13 08:37 Written by コ○助

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今朝のサンケイスポーツに「球界鳴動か…近鉄が近日中に重大発表へ」という記事が出ていたので、かねてから何度も噂が浮上しては消えている球団身売りについての発表でもあるのかと思ったら、ウルトラCともいえる「近鉄とオリックスの合併の話が水面下で進められている」とNHKが報じているなり。

「両球団の関係者の話」として報道されたところによると、「年間40億円の赤字に苦しむ近鉄球団は今年度中の球団の経営改善を目指していましたが、先月、オリックス側から合併を前提にした話し合いの申し入れがあり、今年のシーズンオフの合併を目指して協議を進めることになった」という経緯があり、「両球団では今後、新しいチームの運営方法や本拠地をどこに置くかなど具体的な条件の詰めに入ることにしています」ということで、早くも合併に向けて大きく動き始めているのだとか。

球団の身売りや合併にはプロ野球12球団の代表者による「実行委員会」と12球団のオーナーで組織する「オーナー会議」の承認が必要となるなりが、実質これらの会議を仕切っている巨人の渡辺恒雄オーナーを筆頭に、合併の真意や今後の展開について事態が紛糾するのは必至。合併によってパ・リーグが5球団になってしまうほか、両球団に所属する選手の半分は支配下選手枠の関係上、路頭に迷うことになることからも、慎重に議論を進めて欲しいなりよね。

ちなみにプロ野球の歴史を紐解いてみると。過去には確かに球団が合併して新球団が生まれたことはあるなりよ。いくつか過去の例を見ていくと。
・1951年に西日本パイレーツと西鉄クリッパーズが合併した西鉄ライオンズ(のちの西武ライオンズ)
・1952年に大洋ホエールズと松竹ロビンズが合併した大洋松竹ロビンズ(のちの大洋ホエールズ→横浜ベイスターズ)。
・1957年に大映スターズと高橋ユニオンズが合併した大映ユニオンズ。
・1958年に大映ユニオンズと毎日オリオンズが合併した大映毎日オリオンズ。

いずれもまだセ・パ両リーグの球団数が流動的だった1950年代の話なりが、半世紀の時を経て再び球団合併に対する動きが出てくることになるとは。少なくとも、コ○助が野球を見始めて四半世紀。球団の身売りはあれど、合併は初めてのケースになるので、今後どうなってしまうのかかなり不安なりよ。観客動員が厳しく、ほかの球団も決して経営状態が良いとは言えないパ・リーグの行く末は……。

かねてから巨人の渡辺オーナーや西武の堤義明オーナー、阪神の久万俊二郎オーナーらが賛同する「1リーグ制」に向けての動きが加速する可能性も否定できない、今回の球団合併。果たして本当に実現するのか。今後の展開は全プロ野球ファン必見なり。

(お約束ながら、新球団名はレールウェイズの方向で……)

☆関係者のコメント
コメントできない オリックス・宮内義彦オーナーの話(共同通信)
合併で一本化している 近鉄・小林球団社長の話(共同通信)
お互いの話し合いの中で オリックス小泉球団社長の話(共同通信)

☆その他関連記事
近鉄とオリックス合併へ 球界再編は必至か(共同通信)
近鉄球団、合併で協議中=オリックスとの間で−13日中に記者会見(時事通信)
近鉄、球団譲渡でオリックスと交渉(日経新聞)

☆これまでの経緯
近鉄、身売り危機 赤字40億円(日刊スポーツ 5月26日)
近鉄の親会社、球団売却も検討−−岩田専務「聖域設けず」(毎日新聞 5月26日)
近鉄“命名権騒動”が残したもの(毎日新聞 2月9日)
球団経営なりふり構わず 「命名権」近鉄売却 「地元密着」に逆行(西日本新聞 2月2日)
近鉄『命名権』売却へ…G渡辺オーナー「認めん!!」(サンケイスポーツ 2月1日)
近鉄球団社長 身売り否定も予断許さず(スポーツニッポン 2002年9月5日)

☆関連サイト
オリックスブルーウェーブ公式ページ
大阪近鉄バッファローズ公式ページ

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