菓子「大仏さまの鼻くそ」に東大寺がクレーム 商標取り消しに。

2004/05/14 05:23 Written by コジマ

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観光地に行くとヘンなネーミングの土産物をよく目にしますよね。そんな名前で売れるの? と余計な心配してしまうのだけれど、奈良県内の寺社で売られている「大仏さまの鼻くそ」(ヤマモト物産)という菓子が、東大寺から「耐え難い」として異議申立てを受け、2002に取得した商標登録を取り消されてしまったのだ。

この「大仏さまの鼻くそ」は、米菓子を球形に固めて黒砂糖で包んだ中に大仏の羅髪を模した菓子玉「願い玉」を6つ入れたもの。大きさは「大仏さまの」の名に恥じない直径7センチと超巨大。「振れば祈願成就の音がする!」「6つの願い・家族みんなでどうぞ」の宣伝文句で、奈良県内の土産物屋で人気を博しているそうな。1個350円也。

以前、会社の人に「ゴリラの鼻くそ」という黒豆の菓子をお土産にもらったのだけれど、なんだか食べる気になれず非常に迷惑だった思い出がある。だから、この「鼻くそ」も困ったお土産のひとつだろうと思っていたら、asahi.comに業者の驚くべきコメントが載っていた。
「ありがたいと床の間に飾るお客様もいるくらいですから」
おいおいおい! そりゃお菓子だぞ! どこの世界に菓子を床の間に飾るヤツがいるんだ! そんで「大仏さまの」と謳ってるけど本物とはまったく関係ないんだぞ! と、飾ってる人を説得したくなっちゃったのだ。

それにしても、荘厳な大仏さまのハナクソとは、東大寺側が怒るのも無理ない。「ジョークなんだから」と言いたい気持ちもわかるけど、伝統的なもののパロディーは十分な配慮とセンスが必要なのだ。

奈良土産を調べてみると、「御神鹿(ごじんか)のふん」というこれまた際どいネーミングの豆菓子もあった。しかもパッケージには、明石家さんまであろう人が鹿の着ぐるみを着ている絵が描いてある。「オレたちひょうきん族」でさんまが歌っていた、♪奈良の春日の青芝に〜、という曲をもとにしてるんですね。「フンフンフンフン黒豆だ!」と書いてあるし。こっちのほうも問題になるかも。

商標登録を取り消されたといっても販売停止になったわけではないので、奈良に行った際は話のネタに買ってみてはどうでしょう。ぼくは要りませんが(笑)。

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