デジタル手帳に手書き感覚の自由な使い心地を実現した「新・手帳機能」をウリに、価格は4万円弱とやや高めではあるなりが、好調な売れ行きを見せるソニーのPalm OS搭載PDA「PEG-TH55」。予定表にメモを貼ったり、直接手書きで書き込むことができたりと、これまでPDAと紙の手帳との間にあった大きな壁を取り払うことに注力したPDAとして、注目を集めている機種なりね。今後の「CLIE」の新たな方向性を提示した、新世代の「CLIE」なり。
コ○助も実機を量販店で触ってみたなりが、「新・手帳機能」は想像していた以上に使いやすそう。これまでのスケジュール管理に比べると格段に入力しやすくなっているし、画像やメモをサクサクと貼り付けていくことができるので、非常にグラフィカルで、見た目にも分かりやすく、楽しげなスケール表が作れるなりよ。思わず何度でもチェックしたくなるような、そんな機能だと感じたなり。実際に使い込んでみると不満な点も多々出てくるのだとは思うなりが、簡単に使ってみた感じでは、かなり良い感じなのではないかと。
この「新・手帳機能」を初めて搭載した「TH55」と、今後の「CLIE」の展開について、ソニー・ハンドヘルドコンピュータカンパニーのプレジデント吉田雅信氏が語っているなり。
「クリエには、今後もさまざまなアプローチを盛り込んでいきますが、TH55はそのうちのひとつを盛り込んだ製品です」
「個人的には考えている機能の1/3しか達成していないと思っています」
「携帯電話機能など通信インフラとの統合も課題として持っています」
「考えているのは、携帯電話サービスとクリエの統合です。ワイヤレスで。アジェンダとしてはスマートフォンは入れている。技術的な準備は進めていますし、その分野に対する熱意は非常に大きなものです」
現在、「CLIE」が欲しいと思っていても、なかなか購入に踏み切れない人も多いと思うなりが、その大きな理由のひとつに挙げられるものとして、「通信機能が貧弱」というものがあると思うなり。無線LAN機能しか搭載していなかったり、PDAを購入した上にアダプタを購入してCF型のPHSを購入して……と、やたら買うものが多かったり。コ○助も自前で「CLIE」を持っているものの、通信環境は整えていないなりよ。メールもできない、ウェブブラウジングもできないと、非常に今どき有り得ない環境になっているなりが、これらの機能が標準で用意されるようになれば、もっともっとPDAに魅力を感じる人も増えると思うなり。せめてメールチェックくらいは軽快にできたら良いじゃないなりか。
ソニーも当然そこら辺は考えているようで、吉田氏も通信環境との融合について、携帯電話とPDAが合体したハンドスプリングの「Treo」を例に出しながら、今後ソニーから同様のコンセプトの製品が出ることを示唆しているので、これは楽しみにしたいところ。通信機能を内蔵した「CLIE」が発売されたら、コ○助は間違いなく購入すると思うなり。楽しみなりねぇ……。
個人的には「Treo」も素敵だと思うなりが、吉田氏は「Treoは中途半端」と切った上で「Treoの二番煎じにはならないことは約束します」とも語っているので、相当な自信を持っているようなりね。今からワクワクしてしまうなり。
全体的にPDAには一時の勢いが感じられなくなってしまって、市場自体が縮小傾向にあるなりが、「CLIE」が牽引するかたちで、再び盛り上がっていくと良いなりね。頑張れソニー、頑張れ「CLIE」!