「ユニクロ」の食品販売「SKIP」の事業継続を断念。

2004/03/22 16:20 Written by コ○助

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正確には「ユニクロ」ではなく、親会社のファーストリテイリングが手がけていた食品販売事業なりが、ブランド的な分かりやすさもあるので、ここでは一応「ユニクロ」と言っておくなりね。食品販売事業に参入した際にも「ユニクロが〜」という言われ方をしていたので、それほど誤差もないのではないかと。

鳴り物入りで「ユニクロ」が食品販売に乗り出したのは2002年のこと。「おいしくて安全な食べ物を買いやすい価格で届ける」を理念に掲げ、通信販売を中心に「SKIP」ブランドで展開をしてきたなりが、黒字化のめどが立たないことから、あえなく事業継続を断念。4月末に営業を停止し、6月をめどに子会社のエフアール・フーズを解散させると発表されたなり。わずか2年弱での事業断念。ちょっと見切るのが早いような気もするなりが、きっと想像以上に売れていなかったのかもしれないなりね。

事業がスタートした当初から指摘されていたのは、「なぜ今野菜なのか」という動機付けの部分と、市場価格よりも約2割ほど割高という価格設定。「ユニクロ」が参入する以前から野菜の通信販売はすでに根付いており、「Oisix」のような大手がシェアを握っているような状況だったなり。ここに、まるっきり畑違いの「ユニクロ」が参入する「なぜ」に答える、明快な回答が消費者には届かなかったなりね。また、手にとって見る機会の無いネット通販に基本的に限定した上、割高な価格設定にしたことが足かせとなり、消費者の「試しに買ってみよう」という購買欲を刺激しづらかったのではないかと。結果として、モノは良いのに売れない状況を生み出し、赤字を垂れ流すことになってしまったようなり。

「ユニクロ」は本業の業績は良化してきているようだし、不採算事業を切って、経営資源を集中させるのは正しいと思うなりよ。事業断念はもったいない気もするなりが、この決断が本業を伸ばす方に好影響をもたらすと良いなりね。

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