任天堂、次世代ゲーム機投入を当面見送り。

2004/02/10 13:01 Written by コ○助

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プレステ2、ゲームキューブ、Xbox。次世代ゲーム機と呼ばれた3つのハードの争いはプレステ2が圧勝。かろうじて任天堂が「黒船」Xboxよりもリードしているなりが、プレステ2には絶対に追いつけないほどのリードを許してしまったなりよね。任天堂は前ハードのNINTENDO64でもプレステに惨敗を喫しているだけに、ゲームキューブでの連敗はかなり痛いところ。現在任天堂が制している携帯ゲーム機の分野も、今年中にはソニーが「PSP」を投入して殴り込みをかけることから安穏としていられない状態。任天堂の次の一手は何なのか、果たしてソニーへの対抗策はあるのか。任天堂について、最近はそのようなことが語られる機会が増えているなり。

現行ハードの普及が一息ついた昨年あたりから、2005〜2006年には、ソニー、任天堂、マイクロソフトの三つ巴による次世代ゲーム機競争が再び火蓋を切ることになるとたびたび報じられているなりね。現在のシェアをひっくり返すには、新ハード投入のような大きなエポックが必要という、これまでのゲーム機の歴史と同様の流れが用意されていると見られているわけなりが、日経新聞によると、任天堂は次世代機の研究・開発は進めていくものの、当面の間は投入を先送りする方針を固め、ゲームキューブの普及に注力していくというなりよ。その理由としては「顧客は今のゲーム機の機能に十分満足している」ためで、ハードを刷新するよりも、ゲームキューブ上でいかにソフトの魅力を向上させていくことができるかという点に、力を注いでいくというなり。

この方針は、間違っていないと思うなり。ほんの数年のサイクルで次から次へとハードが投入され、そのたびにユーザーは振り回されるわけだし、なによりも、本当に今のゲームですら付いていけてないユーザーが多いという事実があるなりからね。ハードの性能が上がったことによって複雑なゲームが増え、純粋にライトユーザーが楽しめるようなゲームが減ってしまったのは確か。もともとゲームの開発力は誰もが認める任天堂なので、ソフト重視政策を前面に押し出していくのは正しい方向性なのではないかと。

ただ、その一方で「新しいものに目が引かれる」というユーザーが多いのも事実。ソニーやマイクロソフトが次世代機を投入した後で、果たしてゲームキューブが新鮮さを保てるかと言われれば、それもまた難しいところ。そういう意味では、任天堂の選択は極めて賭けに近いものがあるなりが……。

古くから愛着のある任天堂なので、どうかこの戦略が上手くいくことを祈りたいなり。取り返しのつかないことにだけはなりませんように。

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