NHKの正月時代劇は「大友宗麟」。

2003/02/28 02:30 Written by コジマ

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うがあ、これまたマイナーなのを取り上げたのだ。まあ、戦国時代は信長、秀吉、家康、信玄なんかはもう出尽くしたって感があるからなあ。しかし、よりによって大友宗麟。彼の人生は非常に波乱に満ちていて、題材としては面白いが、結局九州という狭い地域も統一できなかった人。天正遣欧使節団くらいでしか有名じゃないし。原作は遠藤周作の小説「王の挽歌」だそうだが、やっぱり正月時代劇としては弱い気が…。島津四兄弟とか取り上げたほうがよかったかも。

担当のNHK木田幸紀プロデューサーは「戦いに明け暮れ、晩年は安住の地を求めた宗麟の姿は、平和を欲する現代社会に通じると思う」と話しているが、父親に疎まれ、女房とは宗教的な確執で別れ、また、家臣の奥さんを寝取るなど、どこが「平和を欲する」現代社会に通じてるんだろうか。だいたい、現代は平和を欲してるんじゃなくて、「平和にしがみついてる」だけなのだ。おっと脱線。まあ「病んでる現代人」には通じるものがあるかも。「神の国をつくりたい」と本気で考えていたらしいし。

それでも、大友家は源氏の名門で宗麟自信すぐれた政治家・戦略家であり、家臣団は「雷神」立花道雪を筆頭に、高橋紹運、立花宗茂、志賀親次とキラ星のごとく揃っているし、原作が遠藤周作ということで、脚本・演出次第では面白くなるかも。NHKのお手並み拝見なのだ。

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