■ 2002年10月29日 (Tue) 大人になって改めて動物園に行くのが楽しいと思い始めたのには、理由があるなり。 コ○助は今も昔も動物園が好き。 でも、小さい頃と今では、動物園の楽しみ方がちょっと異なっているなり。 小さい頃、コ○助の中で人気のあった動物は、やはりパンダ、トラ、ライオン、キリンといった実にオーソドックスな動物たち。 子供の頃に好まれる動物って、だいたい決まっているなりよね。 パンダやキリンは無難に可愛く、トラやライオンは無難にカッチョイイし。 でも、徐々に年齢を重ねるに連れて、動物の好みが変わってくるなりよ。 高校生くらいの時には、ツチブタやコビトカバ、レッサーパンダなど若干マニアックな方向に。 そしてここ数年の好みはさらにディープな方向へと向かっているなり。 マメジカ、オカピ、四不像などなど、恥ずかしながら大人になって初めてその存在を知った動物たちを見るために動物園に向かっている自分がいるなりよ。 いわゆる珍獣と呼ばれる類の動物たちなりね。 テレビや雑誌、インターネットで見つけた動物の情報を予め調べ、動物園で実物を確認するといった感じ。 以前は動物園に行って順路通りに動物たちを追って行くのが楽しみだったなりが、最近はもう入園したら即珍獣まっしぐら。 その後、せっかくだからと、ついでにパンダやライオンたちを見て帰る。 動物園の人気者であるべきパンダやライオンたちは、もはやコ○助の中では脇役でしか無いなり(笑)。 最近、またコ○助の中で動物園に行ってぜひとも生きている姿を確認したい動物が現れたなりよ。 またしてもこの年齢にして初めて知った動物。 そいつの名は「ターキン」。 「ターキン」という動物をご存知なりか? 「ターキン」は中国南部、四川省の高地やブータンなどに生息するカモシカの仲間らしいなりが、中国では国家一級保護動物に、ブータンでは国獣に指定されているほど貴重な動物らしいなり。 標高2,400m〜4,200mに生息し、オスの成体は500キロを超える巨体のものもいるという「ターキン」。 ブータンの古い言い伝えでは、その独特の姿から「羊の頭と牛の骨が高僧の呪文でくっついて再生した」と言われているのだとか。 ど、どんな動物なりか(笑)。 写真を見てみると、見た目は言い伝え通りかどうかは微妙なりが、羊と牛が合体した感じと言われればそう見えなくもない。 小さいながら角も生えているなり。 他の特徴としては、臭腺が体中に張り巡らされており、そこから常に脂肪分を多く含んだ液体が分泌されているため、毛皮がベトベト、そして独特な臭いを発しているというなり。 う・・・む。 それだけ聞くと、ちょっと気味悪いなりね(笑)。 そんな珍獣、日本にいるのかなぁ、とネットで検索してみたら。 日本で初めて「ターキン」の飼育を始めた東京都立多摩動物公園と、そこから貸し出された「ターキン」を飼育している神奈川県の横浜市立よこはま動物園(ズーラシア)の2箇所で見ることができると言うなりよ。 これは見に行かねば。 TBS系の「どうぶつ奇想天外!」のサイトに「ターキン」の動画がアップされているなりが、のっそのっそと動くその姿、なかなか見飽きなそうなものがあるなり。 こう、牛よりも柔軟な、しなやかな動きをしているなりね。 腰のあたりが土地の高低に合わせて柔らかく曲がっているように見えるなり。 歩き方は牛というよりも、熊っぽいかも。 珍獣という言い方も本当はどうかと思うなりが、高地に生息していることもあってまだ生態がそんなに分かっていないためそう呼ばれてしまっているなりね。 また絶滅危惧種として東京都のズーストック(絶滅しそうな動物を動物園で繁殖させる計画)種に指定されているほど、個体数が少ないことも珍獣と言われてしまう由縁なり。 大人になって、最近のコ○助の興味はこういった希少種に。 生きている動物を間近で見られるのが動物園の良いところ。 特に近年はこういった絶滅危惧種の動物がズーストックの考えの下に動物園にやってくる事も多いので、子供の頃には見たことがないような動物をたくさん見ることができるなりね。 なかなか大人になって動物園に行く機会が無い人も多いかもしれないなりが、大人なりの視点で動物園を楽しむことってできるなりよ。 皆さんも機会があればぜひ動物園に。 きっと新たな発見をすることができるはずなり。
※「ターキン」については、11月28日にBSデジタルのNHKデジタルハイビジョンで「珍獣ターキン大追跡・ブータン・熱帯林から氷河まで」という番組が放送されるようなり。BSデジタルが見られる方はぜひ。コ○助も見たいなりが、見られる環境が無いので見るのは難しそうなりね。無念なり。 [ターキンの写真1][ターキンの写真2]
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