■ 2002年08月07日 (Wed) 遅ればせながら、ジェット・リーの出演作を初めて観たなり。 いや、正確には意識的にジェット・リーを観ようと思って観たのが初めてというところなりか。 コ○助は小学生の頃にジャッキー・チェンにハマッたこともあり、いわゆるカンフー映画の類は結構観て来たなりよ。 ただ、世代的にブルース・リーとはちょっと違うので、ジャッキー・チェンと同世代、なのでサモハン・キンポーとか、ユン・ピョウといった役者が出ていた作品を中心に観ていたなりね。 ジェット・リーは彼らとほぼ同世代ながら、のちのカンフー映画のメインストリームとなった彼らと交わることなく、独自の道を歩み続けていたため、ジャッキー・チェンからカンフー映画に入ったコ○助としてはあまりジェット・リーの出演作を観る機会が無かったわけなり。 後からジェット・リー(当時はリー・リンチェイ名義)の出演作だと気が付いたのは「阿羅漢」という作品。 少林寺拳法でおなじみの少林寺をテーマにした作品なりが、ジェット・リーは坊主頭の坊さん役だったので、顔の印象を頭にインプットすることができないでいたなりね。 この作品を観た当時、まだコ○助は小学生だったので、それも致し方ないところなり。 漠然と「この武術を使った殺陣は上手いなぁ」と思っていたことだけは覚えているような気もするなりが、でもハッキリとでは無いなりね。 あくまでも漠然と。 なので、「ジェット・リーを観よう」と思って観たのは、今回が初めてということに。 大人になってからの初めてのジェット・リー体験なわけなり。 観てみたのは「キス・オブ・ザ・ドラゴン」。 ジェット・リーファンの友人に以前から勧められていた作品なりが、友人曰く「ジェット・リーの格好良さを知ったら、もう他の肉体派アクションが小さく見える」のだとか。 まあ今どき、なかなか「肉体派アクション」と呼べるようなアクション映画も少ないなりが。 とりあえずその友人は、ジャッキー・チェンよりもジェット・リーの方が格好良いと思いこんでいるようなり。 コ○助はジェット・リーをよく知らない上に、ジャッキー・チェンで育ったことから、断然ジャッキー・チェン派。 友人は「武術の型が本物仕込みで美しい」というジェット・リー派。 意見が全く合わないので、ジェット・リーの出演作「キス・オブ・ザ・ドラゴン」を観てみることにしたなり。 「キス・オブ・ザ・ドラゴン」は「レオン」でおなじみリュック・ベッソンがプロデュースを手掛けている作品。 その時点で、この作品によってジェット・リーが好きになってしまう可能性は大なりが、まあリュック・ベッソンがプロデュースという点は差し引いて、冷静にジェット・リーを観てみることに集中してみたなり。 「キス・オブ・ザ・ドラゴン」は全編を通して真面目な感じなので、カンフーアクションも結構シリアスな印象。 コ○助の好きなジャッキー・チェンの、コミカルな動きで敵を翻弄するカンフーアクションとは違うのが、ちょっとだけ新鮮。 でもどちらが好きかと言われれば、やはりジャッキー・チェンのスタイルの方が好きなりが。 で、話の内容は抑揚があまりなく終わってしまったなりが、持った感想は「ジェット・リーは確かに格好良い」。 やはり動きのキレが素晴らしいなりよ。 11歳の時に中国武術大会個人総合で優勝し、以降5年連続で優勝するという空前絶後の記録を達成して「中国武術界の至宝」とまで言われたいう本物の経歴を持つジェット・リーなだけに、本物のカンフーがそこにあったなり。 ただ、惜しむらくはリュック・ベッソンの相変わらずな東洋志向がイマイチなりね。 ところどころ衣装がおかしいし、中国人同士の会話が英語で違和感があったりするし、何よりもカンフーアクションの見せ方が「何年か前にカンフー観てしびれちゃったんだよね。自分でもカンフー映画作ってみたくてさー」というノリで作ったのではないかと思うくらい、闘う場面の連続。 もちろん、ジェット・リーのアクションを観るという意味ではそれで良いのかもしれないなりが、ひとつの作品としてどうかと言われたら、かなり微妙な作品のようにも思うなり。 ま、役者を生かすも殺すも監督の演出や脚本次第。 なので他の作品ではジェット・リーがもっと輝いて見えるものもあるかもしれないなりが。 でも、ジェット・リーが好きという友人の気持ちは分かったような気がするなり。 近いうちに、アメリカで大ヒットした「ロミオ・マスト・ダイ」や香港時代の名作「少林寺」、出世作「ワンス・アポン・ア・タイム・イン・チャイナ」シリーズなども併せて観てみるなりね。 そして今後公開が控えている主演作「英雄」(監督:張藝謀)も楽しみになってきたなり。 皆さんも機会があればジェット・リーの作品をぜひ。 面白いかどうかは保証しない(まだ観ていない作品が多いので)なりが、ジェット・リーのアクションの美しさは一見の価値アリなり。
|
|