■ 2002年05月16日 (Thu) 「あなたはついに700万円を獲得なさいました(最終通知)」 先日、ポストを見てみるとこんな通知がフランスからのエアメールで届いていたなり。 いきなり「700万円を獲得」とか言われても(笑)。 あれ?フランスからエアメールのダイレクトメール? そういえばそんなダイレクトメールが以前も一度来たことがあったような。 過去の「今日のなりなり。」を読み返してみたら、2001年10月19日の「今日のなりなり。」に、確かにフランスからダイレクトメールが来たと書いてあるなり。 その時のダイレクトメールの内容は「ロイヤル・クラウン・ウィナーズ・エージェンシー(英国国営宝くじ)」の案内。 英国国営宝くじは1等賞金平均額が13億円、賞金総額80億円のビッグな宝くじで、これを日本から購入できるサービスなのだとか。 購入するには1口2,000円を現金かカードで支払い、100万ポンド以上当選した場合のみ、このダイレクトメールの会社から連絡が来るというなりよ。 まあ胡散臭いったら無いじゃないなりか。 そもそも海外の宝くじを日本で買うのは違法なので、その時点でこの会社は法律違反を犯しているなりね。 胡散臭いというか、明らかな詐欺。 でもこの時のダイレクトメールには会社名や、宝くじ購入代行の業者の名前が一切見当たらない案内だったので、それ以上追及することができなかったなり。 で、今回のダイレクトメール。 どんな内容なのかをちょっとご紹介するなり。 まずメインのチラシの宛先部分にはコ○助の住むマンションの住所、そして実名が記述されており、「○○様は次の賞金を獲得なさる権利をお持ちです」「○○様 あなたは、ついに達成されました!」(○○はコ○助の実名)といった文言がたくさん並んでいるなりよ。 「○○様」といった表記は11箇所にも及ぶなり。 見ず知らずの会社からのダイレクトメールに、顧客情報を流した覚えの無い会社のダイレクトメールに自分の名前がワラワラと記述されているこの気持悪さ。 全くもって不愉快なり。 メインのチラシ部分には「パーソナルな当選番号」としてアルファベットと数字からなる9桁の番号が記されており、チラシの説明によればどうもこの番号がコ○助の当選番号らしく、700万円が当選している番号になるようなり。 って、当たっているわけが無いなりが(笑)。 それは当然理解しているという前提のもとでお話を進めるなり。 この700万円当選云々というのとはまた別に、JLVクラブというクラブへの参加申込書が入っているなり。 JLVクラブというのは、チラシの説明によれば「ドイツ国営ロトくじを週3,750円から楽しむことができる」クラブだというなり。 あぁ、また海外宝くじ(笑)。 だから違法なんだっちゅうに・・・。 JLVクラブ参加申込書に記述されている文言を、参考までにそのままの文体で引用したいと思うなり。 「私は億万長者になりたいと思っています。プール付きの大邸宅に住んで、夢だった外車を乗り回したいと思います。あるいは、心の赴くままに、好きな時に好きなところでホリデーをとりたいと思います。ですから、JLVクラブのロト/ギャランティーに入会してその特典をエンジョイしたいのです。当選のない時は返金保証!」 既にここまで読めばお気づきだと思うなりが、若干日本語が変なりよね。 この文章が参加申込書に突然書かれていること自体も、いまいち謎だし(笑)。 そして、この申込書には恐ろしい一文が書かれているなり。 「私のクレジットカードから毎月ロト参加費を引き落とすことを許可いたします。参加費は毎月引き続き支払われることを了解しています」 つまり、申込をする=この一文に同意するということなりが、これ、結構ヤバい一文だと思わないなりか? この一文が書かれていることによって、「ロト参加費」と称して勝手にバシバシカードから引き落としをされても文句を言えなくなってしまうなりよね。 なんと恐ろしい手口。 3,750円だけかすめ取るならまだしも、カード詐欺まで組み合わさっているとは。 さらにチラシを見ていくと、「何かご質問はありますか?」と変な日本語とともに「国際通話番号 +612-8969-6923」という電話番号、そして「ドイツ国営ロトに関して分からないことがあれば私たちのオーストラリア事務所まで何なりとご連絡ください。」という一文が添えられているなり。 これらの情報からすると、オーストラリアに事務所のあるJLVクラブなる組織はドイツ国営ロトくじの販売をするために、フランスからダイレクトメールを送っている、ということに。 オーストラリア、ドイツ、フランス、そして日本。 何だかワールドワイドじゃないなりか(笑)。 返信用の封筒も同梱されていて、そこには「Delivery Address」として「PO Box 1684 NEUTRAL BAY JUNCTION NSW 2089 AUSTRALIA」との印刷が。 この住所が果たして本当に存在するものなのかどうかは分からないなりが、こういうところから正体を暴いてやれないかと。 まあ相手が海外ではどうしようも無いなりか。 このJLVクラブ。 ネットで検索をかけると、結構ネタになっているようなりよ。 悪徳商法系の話題を扱っているホームページにはちょこちょことJLVクラブの名前を見つけることができるなり。 まあこんな馬鹿な話に引っかかる人はいないとは思うなりが、でもそんな人がいるからこそ、こういった詐欺を金をかけて仕掛けてくる輩がいるわけで。 どうか皆さんも引っかかりませぬよう、お気をつけて。 それにしても、いきなり700万円当たっているなんて言われて、信じる人がいると思っているなりかねぇ。 ウマイ話にゃ裏がある。 ご用心くださいなり。
|
|