■ 2001年12月13日 (Thu) 実験的なテレビ番組は、しばしば「凄い」と驚かされることがあるなり。 バブル期のテレビは、特に深夜番組を中心に実験的な番組もあったなりが、最近のテレビ番組はそれほど実験的なものが無いなりよね。 まあ景気が悪いので、深夜番組にかける予算も少ないだろうし、予算という枠を作ってしまうことで発想が制約されてしまうことも多いだろうし。 昔は予算も使い放題だった、なんて話も聞くなりからね。 景気の良い時代もあったなりよねぇ。 そんなこともあって、深夜番組に限らず、テレビ番組の企画全体が今は停滞しているような印象を受けてしまうなりよ。 かと言って面白くない番組ばかりかと言うと、そんなことは無いなりが、「凄い」と驚嘆するような番組はなかなか無かったりするなり。 「凄い」と驚嘆するような番組。 「予算が少ない→広告主に逃げられないように気を使う」という現状では、実験的な番組に取り組むという「攻め」よりも、失敗しないよう、無難な企画で通すという「守り」の方が重視される傾向にあるのではないかと。 もちろん「攻め」の番組を作ったからといって、決して「面白い」番組ができるわけでは無いなり。 そこが実験的たる由縁なりが。 でも、結果的に「つまらない」番組になったとしても、「つまらない・・・けど」見入ってしまうというようなパワーを感じることがあるのも確か。 それが実験的な要素を含んだ番組の面白さでもあるわけなり。 実験的なテレビ番組。 いろいろ考えられるとは思うなりが、基本的な発想は「まだどの局も放送したことがないような番組企画」に果敢にチャレンジするものだと思うなり。 例えば今やすっかりテレビ番組のジャンルとして確立された感のある料理対決番組。 フジテレビが放送した「料理の鉄人」が料理対決番組のターニングポイントになったことは有名な話なり(元祖はテレビ東京の「浅草橋ヤング商店」内のコーナーとの指摘をいただきましたなり。森本さん、サンキュなり!)が、放送開始当初から他に類を見ない番組の形態に驚きを覚えた人も多いはず。 他にも討論系バラエティーや視聴者投稿番組など、出始めの頃は実験的な臭いがプンプンしていたジャンルが後に定着した例は多々あるなりよね。 でも。 テレビの歴史の中で、何度も人気番組を生み出しながら、なかなか定着しないジャンルがあるなり。 定着しないというと語弊があるなりが、いつも肩身の狭い思いをしているジャンルとでも言うなりか。 それはお色気。 お色気番組は「低俗」「子供の教育に悪い」ということでPTAなどの怒りの矛先になるため、公共の電波である地上波のテレビでは作りにくいのは動かしようのない事実なり。 また、基本的に「大人」の「男」しか楽しむことができないという制約があるのも間違いないなり。 でもコ○助は思うなり。 人間、お色気は必要。 そしてお色気番組こそ、まだこれまでの番組とは全く異なる番組を生み出すことができる土壌があるのではないかと。 なぜなら、番組の絶対数が他のジャンルに比べると圧倒的に少ないから。 「11PM」や「ギルガメッシュナイト」など数々の名番組を生み出したお色気というジャンルなりが、今のテレビにはお色気が足りない気がするなり。 前半まじめに書いていたのにそんな話かよ、とか怒らずに。 コ○助はいたって真剣なり(笑)。 小学生の頃、修学旅行先の宿で布団にくるまりながら、暗闇の中友人達と裸のおねぇさんが踊っている姿を見て驚いた「11PM」。 中学生の頃、女性の股間にハケをあてるだけという「ハケ水車」の企画を「くだらねぇ・・・」と思いながらも突き抜けたバカさが面白かった「殿様のフェロモン」。 高校生の頃、無意味に尻のTバックをさらしていた飯島愛が懐かしい「ギルガメッシュナイト」。 裸で踊るのも、ハケの水車を回すのも、カメラに向かって尻を出すのも、良し悪しは別にして実験的な試みであることには違いないなり。 コ○助はどの番組も、正直「凄い」と思ったなりよ。 こんなことをテレビでやってしまうのか・・・と素で思ったものなり。 「こんなこと」というのは、「いやらしいこと」という意味ではなく、「それまでテレビでは見たことも無いようなこと」という意味なりね。 そういう意味では、お色気番組はまだまだ実験的なことをやる土壌があるのではないかと。 間違っていたらごめんなさいなり。 なぜ世の中で「有害番組」を指摘するような動きがある今、こういった話をするのか。 以前ケーブルテレビのチャンネルを間違えて録画してしまったビデオを見ていたら、「ねむれナイト★コルポ・グロッソ」という、くだらないイタリアのお色気番組が入っていたなりよ。 「コルポ・グロッソ」はコ○助は以前から何回か見たことはあったなりが、本当にくだらない。 番組の中でゲームをやって、負けたおねぇさんが洋服を脱いでいくという、ただそれだけの番組なりが、胡散臭い司会のおじさんとおねぇさんの掛け合いと、ルールすら分からないゲームが延々と続くなり。 また、番組の雰囲気や音楽の使い方、そして吹き替えの喋り方に至るまで独特な世界が。 確かにくだらない。 でも、そこには確実に日本では見たことがないような、ある意味斬新な番組が放送されているなり。 そんな「コルポ・グロッソ」を見ていたら、日本でもこれくらい突き抜けた番組をやらないかなぁ、と思ってしまったなりね。 えぇ、思ってしまったなり(笑)。 別にお色気番組でなくても良いなりが、テレビ番組がもっと果敢に「攻め」の姿勢をみせるようなものになって欲しいものなり。 「コルポ・グロッソ」を見てたせいで、気がつけばもう午前4時に・・・。 くだらない番組なりが、見るもの全てが新しくてついつい見入ってしまったなりよ。 こんな番組、なかなか無いなり。 やっぱり「コルポ・グロッソ」、素敵なり(笑)。
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