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<映画>  2002年12月31日 (Tue)更新

 

アメリカで公開された映画「ロード・オブ・ザ・リング/二つの塔」が興行収入2億ドルを突破。18日の公開後2週連続1位を記録、公開から12日で興行収入2億ドルを突破する大ヒットを記録しているようなり。ちなみに2億ドル突破の過去最短記録は、今年公開された「スパイダーマン」の9日目。参考までの他の作品を見てみると、「スター・ウォーズ エピソード1/ファントム・メナス」が13日目、「ハリー・ポッターと賢者の石」が15日目といった感じなりね。なので「二つの塔」は歴代2位のスピードで2億ドルを突破したことになるなり。前作は全米で3億ドル、日本でも90億円を突破する大ヒットとなったなりが、「二つの塔」は前作よりも勢いがあるだけに、更なる興行収入記録を達成しそうな予感もするなりね。日本では字幕問題も紛糾しているなりが、来春の公開までもう少し。春映画の目玉として、どこまで興業収入を伸ばして行けるか楽しみなり。[「ロード・オブ・ザ・リング」公式サイト]www.cnn.co.jp/showbiz/K2002123000127.html

熊切和嘉監督の新作「アンテナ」が来春公開へ。熊切和嘉監督、ご存知なりか?大阪芸術大学映画学科の卒業制作として制作したインディーズ映画「鬼畜大宴会」が1997年の第20回ぴあフィルムフェスティバルで準グランプリを受賞。世界各地の映画祭に招待されたほか、日本でもロングラン上映されるなど、公開当時かなり話題になったなりね。監督デビュー作の「鬼畜大宴会」は70年代の学生運動の内ゲバを描いた激しい内容の作品だったなりが、監督第2作の「空の穴」(主演:寺島進)は一転して恋愛モノ。監督第3作となる新作の「アンテナ」は田口ランディ原作の「妹が15年前に失跡したトラウマを抱えて生きる青年が、知り合ったSMクラブの女王様によって心を解放していく異色の人間ドラマ」という、これまでの作品とも全く異なる様相を呈しているだけに、熊切和嘉監督のどんな新しい側面が見られるか楽しみなり。www.sponichi.co.jp/entertainment/kiji/2002/12/30/12.html

映画館、シネマコンプレックスが主流に。今年末時点での日本国内の総スクリーン数は2685。そのうちシネコン(1館に5スクリーン以上)のスクリーン数は1399に達し、初めて半数以上がシネコンとなったようなり。シネコン、本当に増えて来たなりよね。コ○助も単館系の作品以外(ハリウッド系の大作など)はできる限りシネコンで観るようにしているなりよ。シネコンは大スクリーン、豪華な音響設備、ゆったりした椅子といった設備面だけでなく、単純にガラガラに空いていることが多いのが嬉しいところ(笑)。これで経営が成り立つのかと心配になってしまうほど、空いているところが多いなりよね。ガラガラということは、マナーの悪い輩に遭遇する可能性も低くなるし、映画が好きな人にはもってこい。先日も激混雑が予想されたクリスマスのお台場・シネマメディアージュで「マイノリティ・リポート」を観たなりが、空席ばかりで優雅に映画を観ることができたなりよ。まあこれはシネコン内の複数スクリーンで同じ作品を上映して客を分散させていたからなりが、そういったことができるのもシネコンの醍醐味でもあるなりね。どうかこれからもどんどん素敵なシネコンが増えて行きますように。b2o.nikkei.co.jp/contents/news10/weekend/20021227d1d2706g27.cfm

映画「マトリックス・リローデッド」、ネットは「2」「3」をこう予言する。来年6月7日に公開されるファン待望の「マトリックス・リローデッド」、そしてさらに11月22日に公開される「マトリックス・レボリューションズ」に関する、ネットに流れている情報をまとめた記事がeiga.comに出ているなり。舞台設定やストーリー、登場人物、新キャラ、見せ場などがまとめられていて、現時点で分かっているマトリックス関係の情報が網羅されている感じなりね。その中の「見せ場」の項目に書かれているなりが、「リローデッド」では「17分間も続くブレット・タイム方式のカーチェイス」シーンがあるのだとか。ブレット・タイム方式とは「マトリックス」の代名詞的な映像となったキアヌ・リーブスが弾丸をよけるシーンで使われた撮影方法で、同じような映像のカーチェイスシーンが17分も続くというなりよ。「マトリックス」公開後にブレット・タイム方式はブームのように次から次へとテレビや映画で使われていったなりが、この手法を使って世界中の度肝を抜いたウォシャウスキー兄弟が「リローデッド」でどんな映像に進化させているのか、楽しみなりね。公開まであと半年。もう今からワクワクなり。www.eiga.com/special/reloaded1/index.shtml

映画「ロード・オブ・ザ・リング/二つの塔」の字幕に戸田奈津子起用で物議。戸田奈津子といえば日本で公開される多くのハリウッド大作映画の字幕を担当する、恐らく字幕界で最も有名な人。その戸田奈津子が字幕を担当した前作「ロード・オブ・ザ・リング」の字幕の出来があまりにも酷いということで、続編の「二つの塔」の字幕担当者変更を求めて、ファンの間で署名活動や抗議活動が展開されていたなりね。どうやらいろいろなサイトの情報を見てみると、原作のバックボーンを理解せずに字幕翻訳を行っているため、物語の醍醐味や続編へ繋がる伏線などを無視されているケースが目立つのだとか。この件に関しては月刊誌「サイゾー 2002/5/18号」に「字幕翻訳の巨匠・戸田奈津子氏が犯した過ちとは?『ロード・オブ・ザ・リング』の脚本が歪曲された!」として3ページに渡って批判記事が掲載されたほか、週刊誌「サンデー毎日 1月5・12日新春合併号」にも「ハリウッドがあの戸田奈津子を解任!?『ロード・オブ・ザ・リング』の字幕翻訳で大騒動」という記事を掲載。こうした騒動を受けてなのか、先日ピーター・ジャクソン監督がテレビのインタビュー内で「『二つの塔』は字幕翻訳者を変更する」という趣旨の発言をしていたため、ファンの間では喜びの声が挙がっていたなりが、25日に配給元の日本ヘラルドが発表したコメントによると、やはり戸田奈津子を起用することで決定したようで、再びファンは失望しているようなり。字幕の意味が英語版オリジナルと異なるというのはよくある話なりが、原作の「指輪物語」には特に熱烈なファンが多いなりからね。やはり誤訳や認識不足は許せなかったのではないかと。ただ、戸田奈津子起用が決まったことによって、実際に「二つの塔」が公開された時にもう一悶着起こらなければ良いなりが・・・。[日本ヘラルド株式会社に物申す!][批判的な意見が飛び交う公式サイト掲示板][公式発表文]slashdot.jp/article.pl?sid=02/12/26/0319213

米インディーズ史上最高興収を記録した映画「マイ・ビッグ・ファット・グリーク・ウェディング」の公開が決定。噂はかねがね耳にしていたなりよ、「マイ・ビッグ・ファット・グリーク・ウェディング」。低予算で監督も出演者も無名という完全なるインディーズ映画の「マイ・ビッグ・ファット・グリーク・ウェディング」なりが、過去のインディーズ映画の興行収入記録を持つ「ブレア・ウィッチ・プロジェクト」を軽く抜き去り、現在もアメリカで拡大上映され興行収入成績を上積みしているようなり。現在の興行収入は2億ドルを突破し、2002年の興行収入ランキングの第5位。4位の「ハリー・ポッターと秘密の部屋」(約2億2000万ドル)と3位の「サイン」(約2億3000万ドル)を完全に射程に捉えている模様なり。巨額の製作費や宣伝費を投じている「ロード・オブ・ザ・リング」や「マイノリティ・リポート」を遙かに凌ぐ興行収入を稼いでいるのは凄いの一言。インディペンデント映画でもこうやって大きなムーブメントを残すことができる土壌があるのがアメリカの懐の深さなりか。日本での公開は来年7月とまだ先なりが、公開を楽しみにしておくなり。[公式サイト]www.sanspo.com/geino/top/gt200212/gt2002122402.html

ユニバーサル・スタジオ、親会社の経営立直しの煽りで映画製作がピンチに。ユニバーサル・スタジオの親会社はフランスのメディア企業ビベンディ・ユニバーサル。これまで各種メディア企業を買収して拡大戦略を取ってきたビベンディ・ユニバーサルなりが、今年になって経営が悪化、その煽りを受けてユニバーサル・スタジオの映画製作にも影響が出始めているようなり。具体的には映画製作費の削減などが既に行われているようで、今後ユニバーサル・スタジオの売却なども視野に入れているのだとか。まあ売却されたとしても、それで経営が安定するのであれば悪い選択ではないのではないかと。親会社が変わることなんて、特に珍しいことでは無いなりからね。ユニバーサル・スタジオは名作・大作を産み続けている名スタジオなだけに、この苦境を頑張って乗り越えて欲しいものなり。ひとつ心配なのは2006年開業に向けて計画が進められている上海のテーマパーク事業。親会社からの予算削減で計画が座礁ということにならなければ良いなりが・・・。www.sankei.co.jp/edit/bunka/02december/1222unista.html

ブエナビスタ、韓国発のホラー映画「ボイス」の公開決定直後から試写室で怪奇現象続発。ホラー映画の宣伝に有りがちな、怪奇現象PR作戦なり(笑)。たぶん・・・。何でも10月下旬から同社試写室で怪奇現象が続発。映写機などに故障が無いのに画面が突然真っ暗になったり、空中で小さな破裂音がしたりしているため、神主を呼んでお祓いをしてもらったのだとか。まあそれは良いとして(笑)。「ボイス(原題:Phone)」は今年7月に韓国で公開され、夏の大作として公開された「マイノリティ・レポート」と並ぶヒットを記録、韓国のホラー映画史上最高の興行収入成績を記録した作品なり。ストーリーは「携帯電話に見知らぬ番号から電話がかかり、意味不明なメッセージを残す。それを聞いた人は極度の恐怖状態に陥り他界する」という、「リング」の設定にかなり近いもの。今年10月に行われた東京国際ファンタスティック映画祭で「ボイス」は上映されたなりが、舞台挨拶のため来日したアン・ビョンギ監督が「『リング』の大ファン」と語っているので、オマージュ的な作品なのかもしれないなりね。日本での公開は来春の予定。ホラー映画好きな方はお楽しみに。www.sanspo.com/geino/top/gt200212/gt2002122301.html

映画「リング」の中田秀夫監督がハリウッド進出へ。ハリウッドでリメイクされた「ザ・リング」がヒットを飛ばしたことから、オリジナルの「リング」の監督を務めた中田監督の評価もアメリカで急上昇。中田監督のもとに50本を超える脚本がハリウッドから送られて来たようなりが、その中から3本に絞って既にハリウッドのスタジオと仮契約を締結したようなり。ちなみに中田監督は「リング」の他にも「仄暗い水の底から」「カオス」といった作品のハリウッドリメイクが決定しているなりね(「仄暗い水の底から」は東宝東和と繋がりのあるパンデモニアムが、「カオス」はロバート・デニーロの製作会社トライベッカがリメイク権を獲得)。中田監督は今年3月に公式サイトで「(ハリウッドには)『本当に自分が心底打ち込める企画』が見つかれば、是非トライしたいと思っています」と、ハリウッド進出への夢を語っているなりが、それがいよいよ現実になるなりね。ハリウッドで大成功を収めたと言える日本人監督はまだいないだけに、中田監督がパイオニアとして道筋を作ることができるかどうか。楽しみなり。www.nikkansports.com/news/flash/f-et-tp0-021220-14.html

映画「千と千尋の神隠し」、ゴールデン・グローブ賞の候補から外れる。ゴールデン・グローブ賞は今年で60回目と長い歴史を持ち、アカデミー賞との連関性の高い重要な賞。アニメ部門を持たないこの賞に「千と千尋の神隠し」がノミネートすることができるかどうかに注目が集まっていたなりが、残念ながらノミネートから外れてしまったようなり。まあアニメ部門が無い映画賞なので、それも仕方なし。ちなみに昨年はフルCGアニメ映画の「シュレック」がミュージカル/コメディ部門の作品賞にノミネートされていたなり(受賞作は「ムーラン・ルージュ」。他のノミネート作品は「ブリジット・ジョーンズの日記」「ゴスフォード・パーク」「キューティ・ブロンド」)。ちょっと話がズレるなりが、今年の実写作品の賞レースを見てみると、メリル・ストリープ、ジュリアン・ムーア、ニコル・キッドマン出演の「The Hours」の評価がかなり高いようなりね。この作品はマイケル・カニンガム著のピューリッツァー賞受賞作品「The Hours」を映画化したもので、別々の時代に生きる3人の女性の人生を並行して描いた作品。先日発表されたナショナル・ボード・オブ・レビューでも最優秀作品賞を受賞しているなり。ゴールデン・グローブ賞でも作品賞・監督賞・主演女優賞・助演男優賞・脚本賞・音楽賞の6部門にノミネートされている模様。今後の賞レース、アカデミー賞でも最右翼候補に挙がると思われるので、ぜひご注目を。www.sanspo.com/geino/top/gt200212/gt2002122002.html

映画「千と千尋の神隠し」、米でも絶賛だが・・・上映館少なすぎ「配給戦略ミス」。 毎日新聞の分析なり。今月から始まったアメリカの賞レースでアニメ部門賞を総ナメにしている「千と千尋の神隠し」なりが、その上映館数の少なさは以前から疑問視されているなりね。現在ディズニーが冬の大作として公開している「トレジャー・プラネット」の上映館数が3227館に達するのに対し、同じくディズニーが配給している「千と千尋の神隠し」は最大151館(現在は32館)。アメリカメディアは「千と千尋の神隠し」に対して「ディズニーの50年に1度の傑作」「ハリウッドができないことを達成した」「見たくても劇場が探せない。英語版は見事だが、配給は落第」「アニメのジャンルを超えた傑作を、米国人が『発見』できるかが試されている」と大絶賛。何でもアメリカメディアの98%が絶賛をしているというデータもあるようなり。それにしても現在の32館という上映館数は想像していたよりも少ないなりよ。これからもまだまだアカデミー賞までたくさんの映画賞があるなりが、今年No.1のアニメ映画として評価は高まる一方だと見られているだけに、それに比例するようにディズニーが公開規模拡大に踏み切ることができるかどうか。まあ以前からディズニーは、アカデミー賞に関しては「千と千尋の神隠し」にも多大な宣伝費を投じていくことを明らかにしているので、今後の上映館の増加と更なる評価の高まりに期待したいものなり。案外こういった状況は、ギリギリのところまで世論を高めて枯渇感を煽るディズニーの戦略なのかもしれないし・・・。www.mainichi.co.jp/news/flash/shakai/20021219k0000e040076000c.html

故クシシュトフ・キェシロフスキ監督作品9本が来年2月に特集上映。東京・渋谷にある単館映画館「Bunkamura ル・シネマ」にて、来年2月下旬から「キェシロフスキ・コレクション」の名称で特集上映が行われることになったなり。クシシュトフ・キェシロフスキ監督は1996年に他界したポーランドの巨匠。「トリコロール 青の愛」「トリコロール 白の愛」「トリコロール 赤の愛」からなる「トリコロール」三部作は世界の映画賞を総なめにした名作なりね。「トリコロール」とはフランスの三色旗のことで、それぞれのカラーが「自由、平等、博愛」を表しており、クシシュトフ・キェシロフスキ監督はこの「自由、平等、博愛」をテーマに3作のオムニバスを製作したわけなり。コ○助も「トリコロール」三部作は観たなりが、それぞれ劇的なドラマ性があるような作品では無いなりが、非常に感服した記憶があるなりよ。今回の特集上映は、劇場予告編監督に行定勲監督、ナレーションには麻生祐未を起用するなどかなり気合いが入っている模様。日本未公開の「終わりなし」「傷跡」の2本を含む全ての作品がニュープリント・新訳字幕という豪華仕様なので、映画好きの方はお見逃し無く。コ○助も時間を作って行ってみなければ。www.bunkamura.co.jp/cinema/schedule/

デミ・ムーア、「チャーリーズ・エンジェル フルスロットル」の撮影現場でトラブル。来年6月の公開に向けて着々と撮影が進められている「チャーリーズ・エンジェル2」こと「チャーリーズ・エンジェル フルスロットル」なりが、悪役で出演しているデミ・ムーアが大女優ぶりを発揮、わがまま放題で撮影現場で孤立しているというなり。デミ・ムーアはかつてはハリウッドNo.1のギャラを取るトップ女優として君臨していたなりが、度重なる主演作の興行的な不振や、長年スクリーンから遠ざかっていたことで、その地位も一気に低下しているなりね。「チャーリーズ・エンジェル2」の出演者で言えば、キャメロン・ディアスやドリュー・バリモアよりも「格」が下とみて間違いないかと。まあデミ・ムーアも久々のスクリーン復帰なので、悪役という不本意なキャスティングながら、成功が約束されている「チャーリーズ・エンジェル フルスロットル」なので頑張って良い演技を見せて欲しいものなり。って、そんなことよりも。観たなりか?「チャーリーズ・エンジェル フルスロットル」の予告編。これがまた面白そう(笑)。相変わらずのMcG監督のセンスが光る映像が見られるなりよ。まだ未見の人はぜひ。[公式サイト(予告編あり)]www.eiga.com/buzz/021217/08.shtml

ギャガ・コミュニケーションズ、2003年からアメリカ市場に本格進出。日本の映画配給大手ギャガ・コミュニケーションズが、来年から日本の漫画やアニメ、ゲームなどを題材にした映画をハリウッドで本格的に製作、配給していくことが明らかとなったなり。計画では漫画・アニメ・ゲームの実写映画化権を年間5〜6本獲得し、そのうち2〜3本製作していく模様。大コケしたスクウェアの映画「FINAL FANTASY」のようにフルCG映画ではなく、あくまでも実写作品として製作するなりね。詳細なタイトルは明らかにされていないなりが、第1弾は2月頃に発表されたプレステ向けの人気格闘ゲーム「鉄拳」を題材にした実写映画になるのではないかと。この映画版「鉄拳」はナムコ、ギャガ・コミュニケーションズ、米クリスタルスカイ社の3社で共同製作されるなりが、製作費は数千万ドルという大作になるのだとか。余談なりが、ナムコとギャガ・コミュニケーションズは共に中村雅哉氏が大株主で会長を務めていることから、密接な関係にあるなりね。過去にも共同で映画製作に乗り出していたことがあったなり。日本が誇る漫画・アニメ・ゲームいった豊富な資産を活かすためにも、ギャガ・コミュニケーションズの全米進出、成功して欲しいものなり。b2o.nikkei.co.jp/contents/news10/morning/20021217e001y35217.cfm

映画「千と千尋の神隠し」がニューヨーク映画批評家協会最優秀アニメ賞を受賞。海外4冠目達成(ベルリン国際映画祭金熊賞、ナショナル・ポート・オブ・レビュー最優秀アニメ賞、ロサンゼルス映画批評家協会最優秀アニメ賞)!ニューヨーク映画批評家協会はアメリカで最も歴史ある批評家団体で、批評家協会賞は1935年に設立。芸術性に優れ、社会に深い関わりを持つ作品を選ぶ傾向があるのが特徴で、毎年の受賞結果を見る限りではアカデミー賞の選考に強く影響を与えている重要な賞のようなり。ちなみに昨年のニューヨーク映画批評家協会最優秀アニメ賞は独特な絵のタッチと哲学的な内容の「ウェイキングライフ」が受賞し、アカデミー賞には繋がらなかったなりね。アメリカのアカデミー賞へと続く主要賞レースで、今までのところ全て最優秀アニメ賞を受賞している「千と千尋の神隠し」。権威あるロサンゼルスとニューヨークの映画批評家協会賞を受賞したことで、配給元のディズニーがそろそろ公開規模拡大に本腰を入れるかもしれないなりね。さらなる高評価に向けてばく進して欲しいものなり。www.zakzak.co.jp/top/t-2002_12/2t2002121703.html

映画「千と千尋の神隠し」がロサンゼルス映画批評家協会最優秀アニメ賞を受賞。ベルリン国際映画祭金熊賞、ナショナル・ポート・オブ・レビューのアニメ賞に続いて海外三冠目を達成!相変わらず全米での公開規模は小さめながら、アカデミー賞最優秀長編アニメーション賞獲得に向けて前哨戦となる賞レースで好成績を残している「千と千尋の神隠し」なりが、権威あるロサンゼルス映画批評家協会のアニメ賞受賞でさらに弾みが付きそうな予感がするなりね。ちなみに昨年のロサンゼルス映画批評家協会アニメ賞は「シュレック」(余勢を駆ってアカデミー賞最優秀長編アニメーション賞受賞)なので、「千と千尋の神隠し」にも勢いに乗ってアカデミー賞まで行って欲しいところなり。ところで「千と千尋の神隠し」は来年1月24日午後8時半から日本テレビ系でテレビ初登場する予定なので、海外受賞ラッシュの波に乗っているうちにぜひチェックして下さいませ。www.sanspo.com/geino/top/gt200212/gt2002121604.html

東宝、宮崎駿監督の次回作「ハウルの動く城」を2004年夏に公開すると発表。宮崎監督は2001年7月の「千と千尋の神隠し」完成披露試写会時に「監督業引退」を宣言したものの、同年11月に「まだ何も決まっていない」と前置きした上で「2004年に新作をつくりたい」と引退宣言を撤回。その時言っていた2004年の新作が「ハウルの動く城」になるなりね。宮崎監督は1997年の「もののけ姫」公開時にも「監督業引退」を公言していたので2度引退宣言を撤回しているわけなりが、結局こういう流れになるなりから「引退」なんて言わなければ良いのにねぇ。「ハウルの動く城」は完全オリジナル作品ではなく、イギリスの児童文学が原作。「科学と魔法が入り交じった世界を舞台に、戦争前夜、魔法をかけられ、90歳の老人にされてしまった18歳の少女ソフィーと魔法使いハウルの恋を描く」というストーリーのようなり。ま、スタジオジブリ&宮崎監督ファンの方はお楽しみに。[宮崎アニメ新作は「ハウルの動く城」][「ハウルの動く城」宮崎アニメ次回作、再来年公開へ]www.sankei.co.jp/edit/bunka/02december/1213miyazaki.html

シルベスター・スタローン主演・脚本で「ロッキー」シリーズ第6弾の製作が決定。映画製作会社のMGMがシルベスター・スタローンと正式に契約、製作開始や公開時期は未定なりが、プロジェクトは始動したようなり。ストーリーは「スタローン演じるロッキーがボクサー引退後、最後の一戦に駆り出される」というもの。常識的に考えれば56歳と還暦間近のシルベスター・スタローンがボクシングの試合に臨むというのもリアリティが無さ過ぎるなりが・・・。ちなみに前作「ロッキー5」は1990年に公開され、酷評の嵐。googleで「ロッキー5」と検索すればいろいろな「ロッキー5」評を読むことができるなりが、まあ酷いなりよ(笑)。「4で止めておいて欲しかった」「脚本が最悪」「良い思い出が台無し」等々。幸いコ○助は「ロッキー4」までしか観ていないので思い出が汚されずにいるなりが、そこまで酷評だと逆に気になってみたり。何でもそれまでの「ロッキー」シリーズの後日談的な作品のようで、破産してうらぶれたスラム街に住むようになったロッキー、ダメ息子を抱えるロッキー、戦わないロッキー、トレーナーのロッキー。全てがダメロッキーらしいなりね。観たすぎる・・・(笑)。「ロッキー」でアカデミー賞を受賞したジョン・G・アビルドセン監督が「ロッキー5」でも監督を務めているなりが、同じ監督の作品とは思えないほどの酷さなのだとか。だいたいシリーズモノってのは作品を重ねるごとにクオリティが下がるものなりが、作品として失敗の烙印が押されている「ロッキー5」の後に続編をさらに製作するというのは、そこまでシルベスター・スタローンが切羽詰まってきているということなりかねぇ。ある意味大注目の作品になりそうなりね。ある意味なりよ、ある意味。www.cnn.co.jp/showbiz/K2002121300126.html

おバカムービーの臭いがプンプンの韓国映画「火山高」が14日から公開。「この映画で、アジアからハリウッドに喧嘩を売る!!」のコピーで宣伝に力の入る話題の韓国映画「火山高」が、いよいよ公開日直前となったのでご紹介を。今年の冬は韓国でラブストーリーとしてはNo.1ヒットを記録した映画「猟奇的な彼女」も公開され、「シュリ」や「JSA」のイメージとも異なるタイプの韓国映画を観ることができるなりが、「火山高」は韓国内でも斬新なタイプの映画として好評を博した作品。これまでの韓国映画の常識を覆し、ワイヤーフレーム&CGを駆使した痛快学園サバイバルアクション(注:おバカ)作品となっているなり。ストーリーは「学校を舞台に繰り広げられる武術ファンタジー」。学ランを着た悪そうな連中がワイヤーでつられて飛び回りながら、CGで作り出された波動を武器に戦いまくるなりね。コ○助の事前予想では、予告編を見た限りでは「少林サッカー」の100倍はバカバカしそうなりよ、これ。でもおバカムービー好きな人にはたまらないかも。コ○助も当然おバカムービーは好きなので、なにげに「火山高」にはかなり期待していたりするなり(笑)。この冬一番のヒット・・・は無理だと思うなりが、知る人ぞ知る作品として名を残す可能性はあるだけに、時間があればぜひチェックを。[予告編][オンラインゲーム「火山高気投戦」]www.kazanko.com/

映画「千と千尋の神隠し」、アカデミー賞長編アニメ部門にエントリー。まだ最大5作品が選ばれる「ノミネート」の前段階なりが、「ノミネート」を目指す17作品のひとつに選出されたなり。17作品に選ばれた作品は「千と千尋の神隠し(Spirited Away)」のほかにディズニーの「トレジャー・プラネット(Treasure Planet)」「リロ&スティッチ(Lilo & Stitch)」「ピーター・パン2 ネバーランドの秘密(Return to Never Land)」、20世紀フォックスの「アイス・エイジ(Ice Age)」、ソニー・ピクチャーズの「スチュアート・リトル2(Stuart Little 2)」「エイト・クレイジー・ナイト(Adam Sandler's Eight Crazy Nights)」、ドリームワークスの「スピリット(Spirit: Stallion of the Cimarron)」などなど。日本でもなじみのある作品からまだ公開前で情報があまり無い作品、マイナーな作品まで様々。この17作品を見る限りでは、ディズニー作品と「アイス・エイジ」の争いになるなりかねぇ。「千と千尋の神隠し」は果たしてノミネートに食い込むことができるかどうか。ノミネート発表は来年2月11日、楽しみに発表を待つとするなり。【追記】アメリカのYahoo!Movieのユーザー評価による採点は次の通り。「千と千尋の神隠し」4.7点「トレジャー・プラネット」3.8点「リロ&スティッチ」4.3点「アイス・エイジ」4.1点「スピリッツ」3.6点などなど。「千と千尋の神隠し」はダントツに高い評価を受けているなりね。上映館数さえ増えればアカデミー賞最有力に躍り出るのは間違いなさそうなりが、今後配給をしているディズニーが上映館を増やしてくれるかどうか・・・。[アカデミー賞長編アニメ部門エントリー作品]www.zakzak.co.jp/top/t-2002_12/3t2002121214.html

鞏俐(コン・リー)、王家衛(ウォン・カーウァイ)監督の作品に主演へ。中国語圏映画界のトップに君臨する女優と監督が強力なタッグ!これまで張藝謀(チャン・イーモウ)監督や陳凱歌(チェン・カイコー)監督といった、しっかりとしたストーリー展開の作品に出演するケースが多かった鞏俐が、映像美を前面に押し出した比較的前衛的な王家衛監督作品に出演するというのは若干の違和感があるなりが、鞏俐は王家衛監督作品への出演に対して「今は出演料よりも、これまでにない役柄に挑戦することや、組んだことのない俳優や監督と仕事をすることに意義を感じる」と意欲的な模様。どんな作品なのか、中国語系新聞の映画情報を翻訳して伝えている「なせばなる」さんの「中華系映画消息」を見てみると。昨年10月に香港・聯合報に掲載された情報として「王家衛(ウォン・カーワイ)監督が、イタリアのミケランジェロ・アントニオーニ、スペインのペドロ・アルモドヴァルと組む『世紀三部作』で、鞏俐(コン・リー)を主役に『永遠的尹雪[豐盍]』を撮影すると語った。鞏俐との『ヴォーグ』誌での共演が、王家衛にこのアイデアをひらめかせたとか。」との記述が。詳細は全く不明なりが、最近スクリーンから遠ざかっている鞏俐なので楽しみなりね。ただ、製作が延び延びになる傾向のある王家衛監督なので、公開に至るまでにはまだ多くの紆余曲折が有りそうなりが・・・。www.reuters.co.jp/news_article.jhtml;jsessionid=CYKZHENJCMX5WCRBAEOCFEY?type=entertainmentnews&StoryID=1873425

ディズニーは映画「千と千尋の神隠し(Spirited Away)」を不当に待遇?アメリカ国内外で高い評価を受けながらも、上映館数が一向に拡大しない映画「千と千尋の神隠し」なりが、ニューヨーク・デイリー・ニューズ紙のコラムニスト・ジャック・マシューズ氏が個人的に親しいウォルト・ディズニー・スタジオの会長に「なぜ上映館数が増えないのか」「なぜ宣伝に金を使わないのか」といった内容の公開質問状を提出、それに対しての回答が紹介されているなり。アメリカでは「千と千尋の神隠し」に対して否定的な論評はほとんど見られないようで、わざわざ遠くの劇場まで車に乗って観に行くような熱心な映画ファンもいるのだとか。こういった「作品の高評価に対して上映館数が少ない」ことに対してディズニー側の回答としては、「予算はある。上映館数を増やす準備もある。でもそれを使うだけの理由が無い」ということのようで、要はもう少し国内で「千と千尋の神隠し」の目に分かる評価(映画祭での受賞など)が高まれば宣伝費も上映館数も増やしていくというなり。ということなので、今後賞レースが熱気を帯びてくるアメリカではこれからが勝負ということになりそうなりか。ちなみにディズニーは来年のアカデミー賞のアニメーション部門には「リロ&スティッチ」と「トレジャー・プラネット」と「千と千尋の神隠し」の3本を出品するようで、アカデミー賞の賞レースの際には宣伝費を均等にかけていくようなり。先日ナショナル・ボード・オブ・レビューのアニメ賞を受賞してアメリカでの1冠目を受賞した「千と千尋の神隠し」。これからの賞レースも注目なりね。www.zakzak.co.jp/midnight/hollywood/hollywood_1209_1.html

アメリカ映画界の巨頭、ソニー・ピクチャーズとディズニーの明暗くっきり。先日、「スパイダーマン」や「メン・イン・ブラック2」などを配給したソニー・ピクチャーズが過去最高の興行収入成績だったというニュースが出ていたなりが、ライバルであるディズニーは期待のアニメが不振で、年間2位の座も厳しい状況となっているようなり。今年ディズニーが公開した大作アニメは夏の「リロ&スティッチ」(2003年3月日本公開)と冬の「トレジャー・プラネット」(2003年7月日本公開)。6月に全米公開された「リロ&スティッチ」はハワイを舞台に少女と島流しされたエイリアンの交流を描いた作品で、全米公開時にはディズニー・アニメーションの歴代オープニング記録2位となるロケットスタートを決めて大ヒット(1位は「ライオン・キング」)。今年の全米興行収入成績では「マイノリティ・リポート」や「ロード・オブ・ザ・リング」よりも上にいるほどのヒットを記録したなりね。ところが11月に全米公開された「トレジャー・プラネット」は不振。「トレジャー・プラネット」はロバート・ルイス・スティーブンソンの「宝島(Treasure Island)」の舞台を宇宙に置き換えた物語。「リロ&スティッチ」は公開3日間で3,580万ドルを稼いだなりが、「トレジャー・プラネット」はその3分の1程度の1208万ドルしか稼ぐことができなかったようなり。不振の原因は作品を観ていないので分からないなりが、舞台を飛躍させすぎたのが受け入れられなかったなりかねぇ。まあ最近のディズニー作品にはムラがあるので興行的に不振な作品があっても納得ではあるなりが、日本では来年夏の目玉になる作品なだけに、この時期で既に不振の一報が入ってしまうのは痛いところなり。b2o.nikkei.co.jp/contents/news10/evening/20021209d2m0501a09.cfm

朝鮮半島を舞台にした「007」シリーズ最新作「ダイ・アナザー・デイ」に韓国で批判高まる。韓国では6月に起こった在韓米軍の装甲車による女子中学生2人の圧死事件以降反米感情が高まっているなりが、その事件の当事者に先頃無罪判決が下ったことで韓国民の反米感情がさらに爆発。現在韓国内では学生運動を中心に大規模な反米キャンペーンが打たれているようなりが、時を悪くして公開される「ダイ・アナザー・デイ」もやり玉に挙げられているようなり。ちなみにこの作品は北朝鮮将校役に当初韓国の俳優・車仁杓(チャ・インピョ)がキャスティングされていたなりが、車仁杓が「シナリオが朝鮮半島情勢に悪影響を与える恐れがある」との理由でこれを拒否。最終的に在米韓国人のリック・ユンが出演することになった経緯があり、もともと朝鮮半島の描写に対する疑問が出ていたなりね。CNNの報道では、特に韓国で問題視されているのは「北朝鮮を『悪の枢軸』として描いていること」「ジェームズ・ボンドが仏教寺院で女性とからむ性的な場面があること」「農村地帯で牛を連れている韓国人を映し出したシーンは時代遅れ」といった事のようなり。韓国での封切りは12月31日。予定通り公開することができるのかどうか。注目なり。www.cnn.co.jp/showbiz/K2002120700851.html

映画「刑務所の中」に主演の山崎努インタビュー。7日に公開が始まった崔洋一監督の新作「刑務所の中」に、原作の花輪和一氏本人役である「ハナワ」役で主演している山崎努のインタビューなり。「独房なんて、僕は案外好きだったね」「観た人はみんな、『不思議な映画だ』と思うだろうな。そう思ってくれれば大成功ですよ」「孫は面白い生き物だね。一緒に散歩したりすると、いろんな発見がある」などなど。この作品、脇を固める香川照之、田口トモロヲ、松重豊、村松利史という役者陣も素晴らしいキャスティングなりが、山崎努こそ絶妙なキャスティングなりよね。淡々とした、ドラマらしいドラマも無い作品の中で静かな演技を見せているという山崎努。まさにハマっているような印象を受けるなり。「刑務所の中」は単館系の作品なりが、7日時点で全国24館で公開されているので、お近くの方はぜひぜひ。[3畳の独居房で刑務所メニュー 渋谷のカフェで再現]www.sanspo.com/geino/top/gt200212/gt2002120805.html

初監督作品「少女」が海外で好評な奥田瑛二インタビュー。「少女」は奥田瑛二が16年間温め続けてきた企画を自ら監督・主演し、奥田瑛二が師匠と仰ぐ故・神代辰巳監督のテイストが顕著に表れている作品になっているようなりね。作品の内容は43歳の警察官と15歳の女子中学生の恋愛モノで、過激な描写から日本公開時はR-15指定されていたなり。海外では高い評価を受けており、既に映画祭で5冠を達成(パリ映画祭グランプリ&主演女優賞受賞、第16回AFI映画祭のインターナショナル長編映画部門グランプリ、ギリシャ・テッサロニキ国際映画祭主演女優賞、モスクワ映画祭主演女優賞)。奥田瑛二は俳優としてだけでなく、監督としても今後が楽しみなりね。「和津さん(=安藤和津夫人)がいなければ、ここまでは来られなかった」「昨年から今年、とにかくしんどかっ」「人生の最終目標はずっと映画監督。今でなければ、もうできない」などなど。いかに海外で評価が高くても興行的には苦しく、製作費の回収が難しい場合も多々あるなりが、頑張って今後も良作を生み続けて欲しいものなり。www.sankei.co.jp/edit/bunka/02december/1205okuda.html

優香主演映画「恋に唄えば♪」の絶望的な惨状。公開前からミュージカルという題材と、アイドル映画ということで興行的には苦戦が予想されていたなりが、現在のところ苦戦どころではない惨状となっているようなり。何でも東映の九州におけるメーン館である「福岡東映劇場」では、1日に4人しか入場者がいない日が続いているのだとか。九州ウォーカーのサイトでチェックしてみると、「福岡東映劇場」は1日3回「恋に唄えば♪」を上映しているので、それで4人というのは凄すぎるなりねぇ・・・。また、「恋に唄えば♪」はミュージカル映画「雨に唄えば」を元に製作されていることを優香が初日舞台挨拶で記者に質問されるまで知らなかったというエピソードが紹介されているなりが、それが本当だとすればちょっと信じ難いものが。そんな意識の低さなら、何だかヒットしないのは当然のような気が。「北京原人」並に伝説となる・・・かもしれないので、記憶には止めておくべし。[公式サイト]news.www.infoseek.co.jp/Content?arn=gend_entame_0714115&sv=SN&svx=300501&sec=entame&ud9=-7&ud10=A&pg=article.html

映画「千と千尋の神隠し(Spirited Away)」が全米映画批評会議のアニメ賞を受賞。アメリカでアカデミー賞に向けて続々と始まる賞レースの皮切りとして「ナショナル・ボード・オブ・レビュー(邦訳:『全米映画批評会議』?通称NBRMP→National Board of Review of Motion Pictures)」 の受賞結果が発表されたなりが、「千と千尋の神隠し」が見事にアニメ賞を受賞。ベルリン国際映画祭の金熊賞に続く権威ある賞の受賞となったなり。「ナショナル・ボード・オブ・レビュー」は伝統的にアカデミー賞との関係性が薄いと言われているなりが、アカデミー賞に昨年新設されたアニメ部門は「ナショナル・ボード・オブ・レビュー」でアニメ賞を獲得した「シュレック」が連覇しており、「千と千尋の神隠し」がアカデミー賞も受賞する可能性は十分。「シュレック」と比べると全米での公開規模が極端に小さいのがネックになりそうな気もするなりが、アメリカでもこういったかたちで評価を受けたとなると、アカデミー賞が楽しみになってきたなりね。ちなみに「千と千尋の神隠し」は来年1月24日に日本テレビ系「金曜ロードショー」でのテレビ放送が決定しているので、こちらもお楽しみに。www.mainichi.co.jp/life/cinema/kiji/0212/05-03.html

ソニー・ピクチャーズ・エンタテインメントの今年の興行収入記録が過去最高を記録。今年のソニー・ピクチャーズはアメリカでは絶好調。メガヒットを記録したのは「スパイダーマン」くらいなりが、他にも「メン・イン・ブラック2」や「パニック・ルーム」「ブラックホーク・ダウン」「スチュアート・リトル2」「トリプルX」と堅調なヒット作を量産したなりね。これまでの過去最高は1998年に「タイタニック」を公開した20世紀フォックスだったなりが、ソニー・ピクチャーズはこれを上回る成績を残したようなり。「スパイダーマン」は日本では大ブームを起こすところまではいかなかったので今いちピンと来ない部分もあるなりが、アメリカ国内では4億ドルを稼ぎだし、今年1番のヒット作品なのでソニー・ピクチャーズの好結果にも納得。ちなみに今年の全米興行収入記録2位以下は「スターウォーズ エピソード2/クローンの攻撃」「サイン」「オースティン・パワーズ〜ゴールドメンバー」と続くなり(11月末現在)。「オースティン・パワーズ」なりか(笑)。いかにもアメリカンという感じのランキングなりねぇ。来年もソニー・ピクチャーズは「チャーリーズ・エンジェル フルスロットル」の公開を控え興行収入記録更新の期待がかかるなりが、そのさらに上を行きそうなのがワーナー・ブラザーズ。「ターミネーター3 ライズ・オブ・ザ・マシーンズ」「マトリックス リローデッド」「マトリックス レボリューションズ」の3作品だけで記録を更新しそうな予感が。来年は近年希に見る映画の当たり年かもしれないなりよ、これ。biztech.nikkeibp.co.jp/wcs/leaf/CID/onair/biztech/biz/220161

ハリウッド版「ザ・リング」の続編製作が決定。アメリカでは公開5週目で興行収入1億ドルを突破し、海外映画のリメーク作品の歴代興収ランキングで3位につけるほどのヒットを見せている「ザ・リング」なりが、製作したドリームワークスの想像を遙かに超えるヒットとなったことから、早くも続編の製作が決定したなり。続編のタイトルは未定なりが、監督は「ザ・リング」同様ゴア・バービンスキー監督、主演も同様にナオミ・ワッツが起用されることは決定。日本では「リング」の続編として「リング2」、それに「リング」の前の話となる「リング0」も公開されているなりが、ハリウッドの続編は「リング2」「リング0」とも違う、完全オリジナルな作品になるようなり。「ザ・リング」は観た人の話を聞くと「日本の『リング』をそのまま豪華にした感じ」という答えが返ってくるくらい忠実にリメークされているようなので、「リング」を観た人にとってはやや物足りないところもあるようなりが、オリジナルで製作される続編となると「ザ・リング」以上に期待が膨らむなりよね。2004年公開予定なり。www.sanspo.com/geino/top/gt200212/gt2002120201.html

韓国興行収入ランキングで6週連続1位を記録した「猟奇的な彼女」が来春日本公開へ。以前、韓国情報サイトを巡っている時に「猟奇的な彼女」がかなり話題になっていたのでコ○助も気になっていたなりよ。この作品は韓国NO.1ラブストーリーの呼び声高い素晴らしい出来のラブコメディで、既にドリームワークスがハリウッドでのリメイク権を獲得しているのだとか。題名だけ見ると「猟奇殺人を犯す彼女」の話なのかと思うなりが、決してそういうグロい話では無く、むしろ爽やかな話のようなり。ちなみに邦題は「猟奇的な彼女」なりが、原題は「MY SASSY GIRL」。「SASSY」を研究社の「新英和・和英中辞典」で引いてみると「生意気な、厚かましい」という意味。中国では「我的野蛮女友」というタイトルで公開されていたようなり。日本では今年のゆうばりファンタスティック映画祭ヤング・ファンタスティック部門でグランプリ受賞をするなど、既に高い評価を与えられているなりね。日本映画のラブコメディというとお寒い作品が多いなりが、同じアジアの作品がどうラブコメディという難しい分野を料理しているのか楽しみなりね。公開が待ち遠しいなり。[公式サイト]www.sanspo.com/geino/top/gt200211/gt2002113001.html