フリーアナウンサーの古舘伊知郎(69歳)がMCを務め、経営者たちと日本の経営について熱く議論する新番組「FOR JAPAN」(ABEMA)が、4月5日にスタートする。“今のテレビ番組のあり方”について、自身の考えを語った。
新番組「FOR JAPAN」では、「日本を経営せよ」という副題のもと、結果を出している実力派経営者たちが日本の「運営・経営」について熱い議論を展開。2023年にBS11で放送され、このたびABEMAに移籍した。
放送を記念して行われた囲み取材で、「FOR JAPAN」のような討論番組が地上波放送で減っている中、“今のテレビ番組のあり方”について問われると、古舘は「テレビ番組出身で、フリーになってからもテレビ関係のお仕事をずっとさせてもらっているので、テレビに対する思いは人一倍強い。だからこそ、ふるさとに対して『なんだよ』という気持ちもあります。とにかく、“コンプラ尽くし”なのが問題なのではないかと思います。もちろん人を傷つけてはいけないし、法令を遵守しなくてはならないけれど、自主規制とコンプラ尽くしが目に余る。その姿勢で、本当にワイドショーや情報番組が作れるのかという思いはありますね。いろんな政治的な流れもあったし、テレビ番組の構造的な問題もあり、過渡期ではあるのですが、自主規制やコンプラばかり重視していると非常に無難な番組ばかりになってしまう。時代の決定賢者がクライアントとなっており、クライアントは消費者を重んじるわけで、これが自主規制やコンプラに繋がってしまうことはよく分かるのですが、テレビ番組の昔の“チンピラ意識”というか、ちょっと怒られそうなことを平気でやってしまうような、昔培ったエッセンスをもう少し出してもいいのではと思いますね」と、力強く持論を展開した。