U2のボノ(62歳)はかつて、元米大統領のバラク・オバマ氏と食事やお酒を楽しんだ後、ホワイトハウスのリンカーンの寝室で目覚めたことがあるそうだ。

11月1日に回顧録「サレンダー:40ソングス, ワン・ストーリー」が刊行されたボノは、同日英BBC Radio 2に出演。オバマ氏の在任中にアリ・ヒューソン夫人とともにホワイトハウスを訪れた際のエピソードを話していた。
司会のゾーイ・ボールに、第44代アメリカ合衆国大統領と夕食を共にし酒を酌み交わしたことを明かしたボノ。ワインや一部の食品、市販の処方箋に含まれるサリチル酸に対するアレルギーがあるため、眠ってしまったという。
オバマ氏がカクテルを飲んだのに対し、自身は食事と一緒にグラス1、2杯のワインを選んだそうで、ボノはこう続ける。
「眠り始めたから、席をはずしたんだけど、その後に何が起こったかは少しぼやけているんだ。アリに言わせると、自由主義国の指導者オバマ氏が彼女に『ボノがしばらくいないんだ。彼は大丈夫なのか?』と聞くまで10分ほどだったらしいよ」
アリはオバマ氏に心配する必要はないと言ったものの、ボノがゲティスバーグの演説について尋ねてきたのを覚えていたオバマ氏はリンカーンの寝室を探すことになったという。
「素晴らしい直感だ。彼らはリンカーンの寝室に入って、気を失っている私を見つけた。エイブラハム・リンカーンのまさにそのベッドに頭を突っ込んでね」
「『私たちは自由の快適さの中で眠りに落ちる』と、その後、言葉を(苦し紛れに) 発したんだ」
一方でボノは、サリチル酸不耐症であることをオバマ氏が全然信じてくれなかったと言い訳している。
「彼はアリが私をかばうためにこの話をでっち上げたと思っているんだ。彼はみんなに俺がもっと飲めるというんだが、それは違う。でも、彼は強いマティーニを作るんだ」
またボノは、珍しい場所で眠りこけてしまったのはこれが初めてではないとし「本当に厄介な場所で眠ったことがあるんだ。ソニック・ユースのライティングデスク、彼らは僕の周りに馴染んで、これ以上ないくらい親切な人たちだった。路上や車のボンネットの上で寝たこともあるし、ホワイトハウスで寝てしまった時も彼らはそれはそれはとてもいい人たちだったよ」と語ってもいた。