中村アンら「ラブリラン」撮影現場の様子語る

2018/03/29 05:00 Written by Narinari.com編集部

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女優の中村アン、俳優の古川雄輝、大谷亮平が、4月5日スタートの連続ドラマ「ラブリラン」(読売テレビ・日本テレビ系)の取材会に出席。撮影現場の様子や役柄、ドラマの見どころなどを語った。

本作は、女性漫画誌「Kiss」に連載された、天沢アキの同名マンガが原作のラブコメディー。15年想い続けているワイルド甘々男子・鷺沢亮介(大谷亮平)と、記憶喪失中に同棲していたドSツンデレ男子・町田翔平(古川雄輝)との間で揺れ動く南さやか(中村アン)の恋心、地味だったさやかが女性として成長していく姿を描く。

このほど、撮影後に都内で取材会が開かれ、中村、古川、大谷の3人が撮影現場の様子、ドラマの見どころなどを語った。3月8日にクランクインし、現在は1話から4話の撮影に取り掛かっている。

中村は「順調に撮影しております(笑)。とても良い雰囲気で、皆さんに助けて頂きながら撮影しております」と笑顔で語り、連ドラ初主演の気負いもなく、楽しみながら撮影できている様子。古川は「今、中村さんが言ったみたいにすごく良い雰囲気の中、できているなと思っています。この作品をすごく良いものにしようというキャストやスタッフさんの思いが合致している。皆で良いものを作ろうという思いが伝わってくる、すごく良い現場だなと思っています」と一丸となって撮影できている事を強調した。大谷は「さっき、大勢のキャストで集まって、皆で一緒に撮影したんですけど、和やかに、チームワークも良く進んでいると思います。僕個人としては中村さんと親しい役柄なので、なるべくコミュニケーションをとって、早く仲良くなれるように意識したいと思います(笑)」と語り、場の空気を和ませた。

この物語はさやかが記憶を失うところから始まる。15年間も幼馴染み、鷺沢への片想いをこじらせ、30歳になっても男性経験ナシのさやかは恋愛する事を拒否し続けていた。そんなある日、さやかが目を覚ますと目の前には見知らぬ町田という男がいた。訳がわからずにパニックのさやかは、町田と付き合っていて同棲しているという驚愕の事実を知る。どうやら3か月間の記憶を失くしているらしい。しかも、さやかは3か月の間に町田と経験済みになっていた……というストーリーだ。

南さやか役の中村は「30歳、処女の役で、世間的にはちょっとこじらせてしまっていて、今回はそこが大きなポイントになっています。男性経験がなく、一歩踏み出せずに15年間片想いをしている。それで良いと留まって、自分を変えられないんですけど、町田君と出会い、変わっていく。さやかは男性に対してちょっと恐怖心があるんですけど、私は女子中、女子高、女子大で、15〜16歳の頃に男性とかかわって『うわっ』って思った時があったので、その時の記憶を蘇らせながら感情を引き出しています」と自身の経験も役作りの参考にしている事を明かした。

古川が演じるのは、さやかと同じ会社で働く営業マン・町田翔平役。さやかが記憶を失っていた間に付き合っていたという設定で、古川は「基本的にすごくクールで、ドSキャラクター。一見そう見えるんですけど、実はちょっと不器用で、言い方が冷たかったりするんですけど、本当はさやかの事をすごく大切に思っている。少女漫画に出てくるイケメンキャラクターの部類に入ると思うんですけど、他の作品はそのキャラクターがいかに格好良いかを強調する工夫がされている。クラスで一番モテているとか、女子がキャーキャー言っているとか、そういうのがあって、キャラクターがより格好良く見えると思うんですけど、今回はそういう演出がない。そんな中でもクール、ドSキャラに役を持って行かなきゃいけないのがちょっと難しいなと思っています」と役作りの難しさを語った。

大谷が演じるのは一線で活躍するデザイナーの鷺沢亮介役。さかやが15年片想いし続けている幼馴染みで、大谷は「仕事はすごくできるらしいです(笑)。ただ、さやかに対しては、本当の妹のように長年付き合ってきているので、そこから恋愛に発展していくのか、いかないのかというところが僕の中ではすごく大事なところだと思っています。本当の妹、親友のような人とそうなっていく過程で、どういう振舞いや行動の変化が出てくるのかは、僕自身体験した事がない感情なので、探り探り、考えながら意識してやっています」とさやかに対する気持ちの変化を大事に演じたい事を明かした。

演じてる役柄と似ている部分、共感できる部分があるか聞かれると、中村は「正直、私とは正反対です。でも、私は高校、大学とチアリーディングをやっていたんですけど、そこに至るまでは思っていた事を言えなかった。恋愛に対しても男の人にこうしたら嫌われるんじゃないかとか、言わなければ、このまま良い関係でいられるから一歩踏み出せなかった。臆病だった感じは似ていると思う所もありますね。ただ、私はそれじゃダメだと思って、そのスポーツと出合いやこの仕事をして少しずつ自分の性格が変わっていったと思います。変わりたいという気持ちはすごく似ているのかなと思いますし、共感できますね」とコメント。

古川は「僕はほぼほぼ一緒です(笑)。特にちゃんと自分の気持ちを伝えられない所はなんとなく近いかなという気がします」と自然体で演じられる事をアピール。大谷は「女性にやさしい所(笑)」と茶目っ気たっぷりに語った。続けて大谷は「あと僕、亮平なんですけど、役名は亮介なので、さやかから『亮ちゃん』って呼ばれる。初めての事だったので、嬉しかった(笑)」と劇中で自分の名前を呼ばれるような錯覚がある事を明かした。

原作の漫画の世界観はそのままにドラマならではのオリジナル性も加わっている今作。原作のイメージは随所に現れているらしく、中村は「私の場合は見た目から入りまして、変身する前は割と忠実に合わせて、髪の毛を留めるピンもより似ているものになるように相談しながらやっています。結構細かい所は意識していますね」と細部へのこだわりを語った。

古川は「僕は漫画の描写を参考にするのとセリフがない時の立ち姿やそのキャラクターが普段なにもしていない時の状態ってどうなんだろうという事を意識しています。あと、クセがあったりするので、漫画に出てくるクセをなるべく取り入れたりします」と漫画のイメージも大切にしている事を告白。大谷は「僕は漫画原作のキャラクターをそれほど意識する事もなく、むしろこのドラマの中での古川さんが演じられているクールな町田と良い意味で対比があるというか、別々のキャラクターでまた魅力的に演じられるようにという事を中心に考えてやっています」と漫画よりも古川が演じる翔平を意識しているという。

取材会が行われたのは撮影が始まって12日目。出演者たちは少しずつ打ち解けている様子で、取材会の現場も笑顔が絶えない和やかなムード。それぞれの印象を聞かれると、中村は「結構経っていますので、初めての印象はちょっと忘れちゃった。忘れてはないですけど(笑)、少し慣れてしまいました。古川君はちょっと口数が少ないですけど、話しかけたら話してくれる(笑)。番宣なども一緒にさせて頂く事も多いです。なんか、距離感が町田君とさやかの感じ…。良い距離感がすごく心地良い感じですね。大谷さん(役柄)とは幼馴染みで、15年間好きだったというのもありますし、お兄ちゃんっぽい感じです。実際も年上なので、その感じのまま…。すごく笑顔が印象的な感じです(笑)」と照れくさそうに共演者の印象を語った。

古川は「中村さんは2回目なんですけど、前回はシーン的にあまり絡みがなくて、今回初めてガッツリとセリフでのやりとりがあるので、印象が前回会った時と違うというか…。バラエティーに出られている時と演技に集中している時、そういう意味で印象が変わるのと、今回は毎日一緒にいるので前回見られなかったオフっている時も見られています。大谷さんは、まだお芝居はあまりしていなくて、今日ほぼ初めてくらいなんですけど、大人の男性って感じです。(翔平と亮介は)タイプが全然違って、男性、同性から見て格好良いタイプの人だなと思います」と印象を語った。具体的にどこに大人の男性を感じるか聞かれると、古川は「ちょっとセクシーな感じ。色気」と答え、大谷は「どこら辺かな?(笑)」と笑顔に。大谷は「中村さんも仰っていましたけど、古川さんは普段の感じが本当に町田って感じなんですよね。クールな町田とマッチしていて、ある程度、そういうのも作られていると思う。喋るといろいろ喋ってくれるので、これから別の部分を掘り下げていきたいなと思っています。中村さんは僕も2回目。前回はほとんど同じシーンはなかったんですけど、そのときの役の印象があります。あと、アスリートのような印象を勝手に持っていたんですけど、この作品でまた会ってからはすごくかわいらしい方という印象です。話し方もそうですし、現場にいる時もやわらかい感じで、さやかと合っているなと思います」と語った。

今作は記憶を失う前の地味な感じから3か月後のキラキラした派手な感じに変貌を遂げるさやかのギャップも見どころの1つ。メガネをかけた地味なさやかと派手なさやか、どちらのタイプが好みかという話題になると、古川は「地味な感じが良いです」と答えた。大谷も「しまった、被った(笑)」と地味な方のさやか推し。古川は「でも、変身した後にメガネをかけている時もあって、どちらかと言うと、それがベスト(笑)」と付け加えた。

劇中では、タイプの異なる亮介、翔平の間で揺れるさやか。どちらの男性がタイプか聞かれると、中村は「え〜。それは選べないですよね(笑)。見て頂けたらわかるんですけど2人は真逆なんです。皆さん、自分のツボというか、刺さるポイントが全然違う気がして、それぞれにすごく良さがあると思います」とどちらも魅力的な事を強調した。

劇中、町田に出会って変わっていくさやか。3人もそれぞれ自分が変わったというターニングポイントがあった様子。中村は「私はこのお仕事に対するプロ意識的なものに目覚めるのが少し遅かったような気がします。自分の管理、肌をきれいに保つとか、体型を整えるとか、そういう意識が2年前とかに。このくらいで良いかって可もなく不可もない状態だった時もあったので。今30歳で、27歳くらいから自分に対する意識が結構変わりました」と振り返った。その頃は自分に余裕が持てるようになり、自分と向き合って、求めてもらうためにはどうすれば良いかを考えた時期だったという。

古川は「仕事面で言うと、初めて出たドラマをきっかけにお芝居を勉強するようになりました。そこで意識がちょっと変わったかなと思います。それまで舞台と映画しかやった事がなかったんですけど、ドラマは撮り方がちょっと違うので、もっとテクニカルな部分、技術的な部分を勉強しないとできないかなと思い、その時期は結構勉強しました。その知識がある上でやるとやらないとでは、全然変わるので…」と転機を語った。

大谷は「性格は結構変わったかな。昔は短気で、よく怒っていたんですけど、母親と1回ケンカしたときにキレちゃったことがありました…。『キレても良いことはありませんよ』って置手紙があって(笑)。でも、本当にそこからキレることはなくなりましたね。大らかにならないとダメだなと思って、性格が結構変わった気がします」と振り返った。母親とケンカをしたのは大阪から東京に上京した大学生の頃だったという。

最後は見どころを含めて視聴者にメッセージを送った3人。中村は「この春にピッタリなドラマで、何かを変えたい、変わりたい、一歩踏み出したいという人たちに見て欲しいです。恋愛でも仕事でも、やっぱり年齢は関係なく、前に進む皆さんに何か伝わったら良いなと思います。良いものを作りたいと私も皆さんと力を合わせてがんばっていますので、ぜひ見て頂けたらなと思います」とPRした。

古川は「男女問わず、どの世代の人が見ても楽しめる内容のラブコメディーになっていると思うので、木曜の夜はこれを見て楽しい時間を過ごしてほしいと思います。スタッフ、キャスト全員ですごく良いものをお届けできるように撮影をがんばっているので、期待していて下さい」。大谷は「記憶喪失ってなかなか体験した事もないし、周りにもそんな方あまりいらっしゃらないと思うんですけど、そういうおもしろいテーマで、過去と現在、どうなっていくのかが見所のドラマだと思うので、そこら辺を楽しんでもらいたいなと思っています」と語った。

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