リンジー・ローハンが、人気ゲーム「グランド・セフト・オート」に対して起こしていた訴訟が棄却されたようだ。
以前、リンジーは「グランド・セフト・オートV」に登場するレイシー・ジョナスに対して、自身のイメージを許可なく使用されたとしてテイクツー・インタラクティブ社とその子会社ロックスター・ゲームズを訴えていた。この裁判に関する法的手続きは2年間にわたり行われていたが、ついにニューヨーク地方裁判所がこのケースを棄却するに至ったという。
リンジーの弁護団はロックスター社が「リンジーのビキニ、肩までの長さの髪型、宝石、携帯電話」「特徴的なピースサイン」、さらに「顔の作り、体つき、見た目、髪、帽子、サングラス、ジーンズのショートパンツ、ゆったりした白のトップス」などリンジーに類似したイメージを利用したことに対して2度訴訟を起こしていた。
しかし裁判所はパパラッチから逃げ惑うハリウッドのディーバという設定のこのキャラクターにモデルにリンジーが使われていたとしても、名前や肖像、写真などが使われているわけではないとして、棄却の決断を言い渡した。
このゲームはアメリカのテレビ番組、映画、すべてのメディアにおいて通常のパロディに対して適応される米国憲法修正第一項、言論の自由によって守られているとして、裁判官は「このビデオゲームのユニークなストーリー、キャラクター達、せりふ、環境、そしてゲームを進めるにあたりプレイヤーが選択できる方法は、フィクションおよび風刺的描写である」としている。
ロックスター・ゲームズは以前、リンジーが自身の宣伝活動のために訴訟を起こしたとして棄却を求めていた。
過去にロックスター・ゲームズに対して訴訟を起こそうとしたのはリンジーだけでなく、リアリティ番組「モブ・ワイブズ」で知られるカレン・グラヴァーノも、ゲーム内に登場する、父親からリアリティ番組に出演する許可をもらうことができない娘のキャラクターが容姿だけでなく人生のストーリーをも真似していると訴えたが、リンジーと同じ理由で棄却されている。