全聾作曲家・佐村河内守(49歳)のクラシックアルバム「佐村河内守作曲:交響曲第1番<HIROSHIMA>」(2011年7月発売/日本コロムビア)が、先週4月8日付のオリコン週間アルバムランキング175位から、今週4月15日付けでは一気に2位へ順位を上げた(週間2.2万枚/累積9.1万枚)。
今回の急上昇は、3月31日(日)にNHK総合で密着ドキュメンタリー「NHKスペシャル魂の旋律〜音を失った作曲家〜」が放送されたことによるもの。同アルバムのTOP10入りは昨年12月3日付の9位以来4か月ぶりで、今回の2位はそのときの9位を上回る最高位となった。
また、前週100位圏外からのTOP3入りは異例で、坂井泉水さんの急逝により、2007年6月11日付、前週の200位圏外から3位に急上昇したZARD「Golden Best 〜15th Anniversary〜」(2006年10月発売)以来5年10か月ぶり。男性のクラシックアルバムによるTOP3入りは、2009年6月29日付で2位となった辻井伸行「debut」(2007年10月発売)以来3年10か月ぶりとなった。
本作は、15年前に両耳の聴力を完全に失うも、絶対音感で幾多の曲を書き上げてきた作曲家で、自身も被ばく2世という佐村河内守が被ばくの苦しみ、復興の願いを込めた自伝的作品。2011年4月、大友直人が東京交響楽団を指揮し録音され、同年7月にCD化された。