結婚して名前が変わったら苦労続き、メアリー・クリスマスさんの憂鬱。

2009/12/22 18:38 Written by ナリナリ編集部

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多くの人が楽しみにしているクリスマスは、もう間もなく。イエス・キリストがこの世に生を受けた降誕祭として世界中で祝われるが、特に宗教を意識しない日本でも、子どもたちがサンタクロースからプレゼントをもらったり、恋人たちの特別な日になったりと、華やかな1日となる。街にはこの日だけ「メリークリスマス」の言葉が飛び交い、お祝いムードを盛り上げるが、中には「メリークリスマス」と聞いても嬉しくない人もいるようだ。英国では「メアリー・クリスマス」という名前を持つ女性が、名前のせいで日頃からさまざまな苦労をしているという。

英中部ハルに住む47歳の女性は、23年前に夫のリーロイ・クリスマスさんと結婚して、名前が「メアリー・クリスマス」に変わった。恋をしていた2人は当初、結婚を特に意識していなかったようだが、交際5か月にして2人は結婚。「メリークリスマス」とそっくりな名前になったメアリーさんには、多くの問題が降りかかるようになった。

英紙デイリー・ミラーには具体例が紹介されているが、例えば名前のせいで「サンタクロースとお話させて」といういたずら(?)電話がかかってきては、「彼はトナカイと出かけてるわよ」と返事をしたり、病院で名前を呼ばれると待合室が笑いに包まれたり。そして現在、最も困っているのはタクシーの予約で、名前を聞いたタクシー会社がいたずら電話だと思い込み、「10回に9回はやってこない」。文句を言おうと電話をしても、名前を言うとまた切られてしまうそうだ。

ほかにも英南西部ゴーセイノンにも「メアリー・クリスマス」の名前を持つ、43歳の女性がいる。18年前、働いていたスーパーで後の夫と知り合ったメアリーさんは、6年間の交際を経て結婚。「私は彼を愛していたし、彼はそんな名前になっても、私を悩ませないってプロポーズしたの」(英紙サウスウェールズ・イブニングポストより)と話すメアリーさんだが、名前の問題で悩まされるまでにはそう時間はかからなかった。

「結婚してからというもの、特にこの季節には、店で私を指さして『メアリー・クリスマスだ』って言う人がいるの」と、ただ生活をしているだけなのにからかわれることがあるそう。また、以前、自分の名前でレストランに20名分予約を入れたところ、名前のせいでいたずらだと思われてしまい、予約されておらずにパーティーがパーになったことも。それ以来、メアリーさんが予約するときは、いつも旧姓の「メアリー・マッカーシー」の名前を使うそうだ。

名前の組み合わせの妙でさまざまな出来事に遭遇する英国の「メアリー・クリスマス」さん。心から「メリー・クリスマス」と言えるように、周囲の温かい協力があって欲しいものだ。

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