イチロー外野手が7年連続ゴールドグラブ賞、マ軍監督も堅守を絶賛。

2007/11/08 00:53 Written by コジマ

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米大リーグに移籍から7回目のシーズンを終えたシアトル・マリナーズのイチロー外野手。プレーオフ進出は逃したけれど、数々の記録を打ち立てるなど今季も大いに野球ファンを盛り上げてくれたのだ。そのイチロー外野手がメジャー移籍以来、毎年連続達成している記録といえばシーズン200安打。今季は惜しくも首位打者を逃したものの、238安打で7年連続の記録を達成したのだ。

そのシーズン200安打と並んで毎年獲得しているのが、優れた守備の選手に贈られるゴールドグラブ賞。今年2月には同賞を主催する米ローリングス社の「歴代ゴールドグラブ賞受賞者トップ50選手」にも選ばれたのだけど、攻守両面で連続記録を達成していることは、イチロー外野手がルーキーシーズンからその突出した実力が変わってないことの証なのだ。

そして、中堅手に転向した今季もゴールドグラブ賞を受賞し、200安打と同じく7年連続で達成した。今季のイチロー外野手は、捕殺数こそ8と昨季より1つ減らしたのだけど、424刺殺で守備率は.998(1失策)。これはア・リーグの中堅手ではトップタイの記録で、コンバートの影響を見せなかったのだ。本人も意識していたらしく、「これは僕にとって特別な賞。なぜなら、ライトからセンターに転向したのだから」(MAJOR.JPより)と語っている。また、日本のゴールデングラブ賞の受賞回数と並んだことについても喜びを表していたのだ。

また、イチロー外野手の受賞について、マリナーズのジョン・マクラーレン監督は「形容する言葉が尽きてしまったよ」(MAJOR.JPより)と独特の表現で堅守を絶賛をしていた。ぜひとも、オジー・スミスが持つ13年連続受賞記録を抜いてもらいたいのだ。

そのイチロー外野手とともに、守備の達人をファン投票で決める「ディフェンシブ・プレーヤー・オブ・ザ・イヤー」にノミネートされているチームメイトの城島健司捕手は、デトロイト・タイガースのイバン・ロドリゲス捕手に敗れて初の受賞を逃した。今季の城島捕手は守備率.998(2失策)で、盗塁阻止率はメジャートップ46.5%という抜群の成績を記録したのだけど、メジャー屈指の名手であるロドリゲス捕手が同じリーグにいる限り、城島捕手の受賞は難しいのかも。

このほか、ジム・カートやブルックス・ロビンソンと並んで最多タイとなっていたサンディエゴ・パドレスのグレッグ・マダックス投手は、今季17回目の受賞によって歴代単独トップとなった。また、イチロー外野手や城島捕手のチームメイトであるエイドリアン・ベルトレ内野手や、松坂大輔、岡島秀樹両投手のチームメイトであるボストン・レッドソックスのケビン・ユーキリス内野手らが選ばれている。ちなみに、ナ・リーグ外野手部門は3位が同点だったため、4選手が選出されたのだ。


☆2007年ゴールドグラブ賞受賞者

【ア・リーグ】
投手 ヨハン・サンタナ(ツインズ)
捕手 イバン・ロドリゲス(タイガース)
一塁手 ケビン・ユーキリス(レッドソックス)
二塁手 プラシド・ポランコ(タイガース)
三塁手 エイドリアン・ベルトレ(マリナーズ)
遊撃手 オルランド・カブレラ(エンゼルス)
外野手 イチロー(マリナーズ)
外野手 トリー・ハンター(ツインズ)
外野手 グレーディ・サイズモア(インディアンス)

【ナ・リーグ】
投手 グレグ・マダックス(パドレス)
捕手 ラッセル・マーティン(ドジャース)
一塁手 デレク・リー(カブス)
二塁手 オルランド・ハドソン(ダイヤモンドバックス)
三塁手 デービッド・ライト(メッツ)
遊撃手 ジミー・ロリンズ(フィリーズ)
外野手 カルロス・ベルトラン(メッツ)
外野手 アンドルー・ジョーンズ(ブレーブス)
外野手 ジェフ・フランコア(ブレーブス)
外野手 アーロン・ローワンド(フィリーズ)

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