安藤美姫選手と浅田真央選手が金・銀、世界フィギュア女子結果。

2007/03/24 23:19 Written by コジマ

このエントリーをはてなブックマークに追加


今年は東京の東京体育館で開催され、日本勢の活躍が期待されていたフィギュアスケートの世界選手権大会。21、22日に行われた男子では、高橋大輔選手が日本人初となる銀メダルを獲得。織田信成選手もフリーでショートプログラム(SP)での後れを取り戻し、7位となったのだ。

この男子以上に期待されていたのが、中野友加里選手、安藤美姫選手、浅田真央選手が出場する女子。特に、ジュニア時代からライバルだった浅田選手と韓国のキム・ヨナ(金妍兒)選手、米国のキミー・マイズナー選手の同世代対決が注目されていたのだ。

23日に行われたSPでは、まず、キム選手が驚異の71.95点を獲得。2003年のスケートカナダでサーシャ・コーエン選手(米国)が記録した女子SP歴代最高得点(71.12点)を更新するものだったのだ。他の選手も自己ベスト連発で、安藤選手が67.98点で2位、イタリアのカロリーナ・コストナー選手が67.15点で3位、マイズナー選手が64.67点で4位となった。中野選手も自己ベスト更新の60.62点で7位につけたのだけど、注目の浅田選手は昨年のNHK杯で記録した歴代3位の自己ベスト69.50に遠く及ばない61.32点で5位。キム選手との差は10点以上だけど、フリーの自己ベストを考えると、逆転の可能性も十分あったのだ。

さて、24日に行われたフリーでは、SP1位のキム選手がすばらしいジャンプ、スピン、ステップをみせたが、連続ジャンプの1つめを含む2度の転倒で点数が伸びず、114.19点、合計では自己ベストとなる186.14点だったものの、3位に終わったのだ。

このため、SP2位の安藤選手は4回転を予定していたジャンプも3回転に変更するなど、比較的リラックスして滑走できたようで、3回転−3回転や3回転−2回転−2回転などの連続ジャンプを次々に決め、ミスのない素晴らしい演技を披露。自己ベストとなる127.11点で、総得点も自己ベストの195.09点を記録し、優勝を果たした。トリノ五輪から苦難の道を歩んできた安藤選手、本当によかったのだ。

圧巻だったのは、SP5位と出遅れた浅田選手。最初の3回転半に成功すると、3回転−2回転−2回転では笑みを見せた。2回転半−2回転でバランスを崩す場面があったものの、フリー女子の歴代1位となる133.13点を記録。驚異の追い上げで合計194.45点の2位となった。笑顔、ガッツポーズ、そして涙と、SPで結果を残せなかったプレッシャーに打ち克ったことを体いっぱいで表現していたのだ。

中野選手は最初の3回転半ジャンプで転倒してしまったものの、3回転−2回転、3回転−2回転−2回転などその他のジャンプは成功し、108.30点をマーク。合計168.92点で5位となった。

SP4位のマイズナー選手は、最初のジャンプで手をつくミスが影響して点数が伸びず、115.56点、合計180.23点で4位、SP3位のコストナー選手は、ジャンプやスピンで安定を欠き、101.77点、合計は中野選手と同じ168.92点で6位だった。

フィギュアスケートの最高峰大会である世界選手権を制した安藤選手はもちろんのこと、敗れたもののともに歴代1位の記録を出した浅田選手とキム・ヨナ選手も、バンクーバー五輪を含めた今後の活躍に期待したい。また、すばらしい演技を披露してくれたすべての選手に感謝したいのだ。25日は、出場選手たちのエキシビションが行われる。戦いから離れリラックスした選手たちの滑走にも注目なのだ。


☆フィギュアスケート世界選手権 女子ベスト10

1. 安藤美姫 (トヨタ自動車) 195.09
2. 浅田真央 (中京大中京高) 194.45
3. キム・ヨナ (韓国) 186.14
4. キミー・マイズナー (米国) 180.23
5. 中野友加里 (早稲田大) 168.92
6. カロリーナ・コストナー (イタリア) 168.92
7. サラ・マイヤー (スイス) 160.80
8. スザンナ・ピキオ (フィンランド) 160.12
9. エミリー・ヒューズ (米国) 159.06
10. ジョアニー・ロシェット (カナダ) 158.98

TOPへ戻る
このエントリーをはてなブックマークに追加

Copyright © Narinari.com. All rights reserved.