アメリカ生まれの日本の味、1日7万本売れる「ヨシダのソース」。

2005/09/22 20:52 Written by コ○助

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先日、都内のあるスーパーをブラブラしていたときのこと。調味料が置かれたコーナーに、目を引くPOPが掲示されたいたなり。「ヨシダのソース どんな料理にでも合う万能のタレ」。なんでもアメリカで1日7万本も売れる大人気の調味料らしく、日本にはファー・イースト・トレーダーなる会社が輸入をしているようなりよ。このソースを使った料理の一例として挙げられたいたのは「きんぴらごぼう」「えびのチリソース」「麻婆豆腐」「南蛮漬け」「酢の物」などなど。この統一感のなさはいったい……。和洋中、どのような料理にも使うことができるという「ヨシダのソース」。全く味が想像できないなりが、これはいったい何なりか(笑)。

気になったコ○助は迷わず購入し、帰宅後に早速「ヨシダのソース」について調べてみることに。まずはアメリカに住んでいるウォール真木に「ヨシダのソース」が冷蔵庫に入っているかをズバリ聞いてみたなりよ。すると返事は「ありません」とピシャリ。なんでも、スーパーなどで見かけたことはあるものの、実際に購入したことは無いというなりね。本当にアメリカで大人気なのかとの疑念が芽生えながらも、とりあえずいろいろと調べることにしたなり。

「ヨシダのソース」を開発・製造・販売しているのは、アメリカに本拠を構えるヨシダフーズ・インターナショナル。この食品会社を筆頭に、全17社からなる年商約1.8億ドルの「ヨシダグループ」を率いているのが吉田準輝氏という、京都出身の生粋の日本人なりよ。吉田氏はかなり個性的な人物のため、アメリカでもそのキャラクターと成功物語は有名なようなりが、吉田氏の公式ページに掲載されているプロフィールからその人物像を見ていくことにするなり。

吉田氏は1949年12月7日、7人兄弟の末っ子として京都市に生まれるなり。一家の生活費は母が一人で切り盛りする料理店の収入のみという貧しい環境に育った吉田氏は、幼少の頃にテレビで見たテレビや映画でアメリカに憧れ、1968年、19歳のときに500ドルだけを持って渡米。中古車を購入してそこに寝泊まりする生活を続けながら、空手の指導をすることを条件に授業料を免除してもらうかたちで学校に入学するなりよ。空手教室は評判だったようで、多くの子どもが参加するようになったなりが、ある年のクリスマスに子どもたちからプレゼントをもらったものの、苦しい経済状態の中でお返しをあげることができなかったなりね。そこで、吉田氏は代々吉田家に伝わってきた照り焼きベースのソースのレシピがあることを思い出し、自宅でソースを作って子どもたちに配ったところ大評判となり、「ヨシダのソース」の原型ができた……という物語なり。いくつかの幸運が重なった結果とはいえ、こうしてできた「ヨシダのソース」はアメリカの人々に受け入れられ、大きな成功を手にすることになったなりね。良い話なり。

さて、そんな「ヨシダのソース」を買ってきたわけなりが、何を作ろうか少し悩んだなりよ。あまり材料を揃えて凝ったモノを作っても、不味かったときに困ってしまうし。なので、やはりここはオーソドックスに野菜炒めでも作ってみようと、「ヨシダのソース」でもやし、キャベツ、肉を簡単に炒めてみたなりね。実際に食べてみると……。う〜む、全体的に、いかにもアメリカ人が好みそうな甘みの強い醤油味。原材料に「砂糖」「高果糖コーンシロップ」「みりん」と、甘い調味料が3つも表示されているので多少は甘いかな、と覚悟はしていたなりが、想像以上に甘かったなりよ(笑)。ちょっと野菜炒めでは失敗だったなりね。でも、この甘さは確かに「きんぴらごぼう」のような甘辛い煮物や、「酢の物」の酢のトゲトゲ感をまろやかにするのには良い感じかも。

Googleで検索してみると、どうやら大型スーパーの「コストコ」などに行けば簡単に手に入るようなので、アメリカで人気の調味料を味わってみたい人はぜひチャレンジしてみて下さいなり。コ○助ももう少し「ヨシダのソース」を使った料理を研究してみることにするなりね。とりあえず今度は簡単に「ヨシダのソース」を使って肉でも焼いてみるなりか。

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