ジャック・ブラックとベン・スティラーが共演する『Envy』。

2004/04/23 20:37 Written by Maki K Wall@駐米特派員

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アメリカの若手コメディー俳優の中で今現在、強烈なキャラと才能を持った俳優2人のガチンコ共演ですよ。

ベン・スティラーと言えば『メリーに首ったけ』でキャメロン・ディアス演ずるメリーに惚れるイノセントかつドジな青年役で注目度を上げた人。『ザ・ロイヤル・テネンバウムズ』で元「天才ビジネス少年」で、わがままな父親と長年確執のある息子役(何故か彼と彼の子供2人はいつもジャージーを着ている…)や、『ズーランダー』ではエゴイストだけど憎めない男性モデル役など、突飛なキャラの演技が光ってます。

最近は『ザ・ロイヤル…』や『ズーランダー』でも共演している良きパートナー、オーエン・ウェルソンと共に、70年代の人気テレビ番組でもあった『スタースキー&ハッチ』を映画化してかなりの評判に。

そのスティラーは1965年NY生まれ。両親がどちらもコメディ俳優(父親は大人気だったTV番組『サインフィールド』にも出演)とあって、彼も早くからショー・ビジネスの世界を目指したとか。UCLAで舞台芸術を勉強。その後、ブロードウェイの舞台で俳優としてデビューしたそうです。その後も俳優業のかたわら、パロディー映画を撮ったり、人気番組『サタデー・ナイト・ライブ』の出演者兼ライターをしたり、ショービジネスの多方面で活躍。『ズーランダー』で共演した女優のクリスティン・テイラーと結婚したそうな。

片や我らがジャック・ブラック様(ウォール真木は彼にハマリまくっております♪)。カルフォルニアはサンタモニカ出身で、スティラーと同様UCLAに在学。大学時代にはティム・ロビンスがプロデュースする演劇グループに所属して演技を学んだとか。

卒業後にちょこちょことTVや映画で脇役として登場していたのですが、2000年公開のジョン・キューザック主役の映画『ハイ・フィデリティ』で準主役をゲット。そのマニアックな役柄が受けてその後もグウィネス・パルトローがフル・フィギュアー(アメリカだとあの体系を失礼の無いようにこう呼ぶ)になっちゃった『愛しのローズマリー』(2001)、トム・ハンクスの息子主演の『オレンジ・カウンティ』(2002)と徐々にその存在感をアピールする役柄に恵まれ、そして今度日本でも公開される『スクール・オブ・ロック』ではスクリーン上でその強烈キャラ炸裂。若手の人気個性派俳優として、不動のスタンスを得ましたね。

ちなみに、彼は1994年に結成した“テネイシャス D”と言うバンドのメンバーでもあり、映画でブレイクする前はミュージシャンとしての彼の方が有名だったかも…。

さてさて、このスティラーとブラックが共演する『Envy』がアメリカで公開されます。映画の中のこの2人は近所に住んでて、仕事場も一緒の親友同士。なのにひょんなことからブラック役の青年が大金持ちになり、スティラー役の友人がそれに激しいEnvy、すなわち嫉妬を抱き…。スティラーのやっかみが爆発、その後とんでもないハプニングが起こるという、まあ2人のほかの映画のキャラからも想像できるように、ドタバタな映画のようです(笑)。

コチラのサイトで予告編が観られるのですが…。うわー、ジャック様もスティラーも相変わらずの個性で、彼らが好きな人には堪らないかと…。しかも脇を固めるのが『ディア・ハンター』のクリストファー・ウォーケン。眼力俳優(勝手に命名)の彼が普段見られない役柄で登場するのも見ものかも。

この『Envy』公開はアメリカでは4月30日。個人的に注目の一本です。は、早く観たい…。

ちなみにこの2人。銀幕で共演するのは初めてじゃないんだそうで。まだ観ていないのですが『オレンジ・カウンティ』でスティラーが何でも「ちょろっと」面白い役で登場しているとか…。一体どんな設定で?うおおお、気になる!

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