日本でもかなり話題になっていると思いますが、メル・ギブソン製作・監督の【パッション】。アメリカでは今週の水曜日(キリスト教では『灰の水曜日』と呼ばれて復活祭前の肉を絶つ期間に入る大切な節日です−詳しくは
コチラで)に初公開されました。限定した数の映画館のみで公開になったのですが、なんと週末じゃないにもかかわらず、チケット売り上げが23,600,000ドル(約26億円)だったとか。
これは、映画史では週の半ばに公開された映画の初日の売り上げとしては歴代5位だそうで。
しかし、この映画。公開前からかなり批判の対象にもなっています。何でもこの映画はAnti-Semitism(反ユダヤ主義)がベースになっていると訴える批評家や宗教関係者が多いとかで波紋が広がっています。メル・ギブソン自身がトーク・ショー出演や新聞のインタビューに答えて、それを強く否定しています。
この批判ですが、ギブソン監督の実の父による「第二次世界大戦中のナチスのユダヤ大量虐殺はフィクション」と言うコメントがメディアにすっぱ抜かれて、さらに加熱したよう。ギブソン自身はこの肉親の発言には「父は父」というスタンスでいるとの事ですが…。
まあ、とにかく。本当にこの映画は「反ユダヤ主義」なのか?私としてはこの一部の批判に対して【パッション】自体を観てから出ないと意見が出せないと思いまして。昨夜隣にいたダンナに、観にいこうと誘ったんです。そうしたら
「キリスト教を詳しく知っていないと、映画観ても単なるバイオレント・ムービーとしか受け取れない」「キリスト教徒にとってそれほどヘビーなんだ」「キリスト教を理解しようと思ってるなら他の映画にしなさい」「とにかく、お勧めしない」
とかなり真面目に否定されました…。うーん。