演出家の蜷川幸雄さんが亡くなったことがわかった。80歳だった。

蜷川さんは1935年、埼玉県川口市生まれ。1955年に劇団青俳に入団し、1968年に劇団現代人劇場を創立した。

演出家デビューは1969年「真情あふるる軽薄さ」で、演劇集団「櫻社」の結成・解散を経て、「ロミオとジュリエット」を手がけるなど、日本を代表する演出家として活躍した。海外でも精力的に公演を行い、“世界のニナガワ”と国内外から高い評価を受けている。

蜷川さんは昨年12月に体調を崩し、軽度の肺炎と診断され入院。今年1月には、2月から埼玉・彩の国さいたま芸術劇場で開幕予定だった「蜷の綿(になのわた)−Nina's Cotton−」の上演延期を発表していた。
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