凍傷で両手9本の指を失った登山家の栗城史多(32歳)が、5度目となる秋季エベレスト(中国側)に単独・無酸素で挑戦すると発表した。

2012年に気象条件の厳しい秋季エベレスト西稜8,070メートル地点で強風のため下山し、その下山途中で両手・両足・鼻が重度の凍傷となり、両手9本の指を失った栗城。その後、リハビリとトレーニングを続け、昨年はブロードピーク(標高8,047メートル・世界第12位高峰)の単独・無酸素登頂を見事成功させ、復帰を果たしている。

栗城は、自身の夢である「見えない山に登る全ての人たちに、一歩踏み出す勇気を伝えたい」との想いから、2009年よりエベレストのインターネット生中継登山を実施。今回のエベレストでも生中継を行いながら登頂を目指す予定だ。

今後は、講演やスポンサー獲得で生中継資金を集めながら、5月にヒマラヤで高所に体を慣らすためのトレーニングを行い、9月中旬にエベレスト登頂を目指すという。
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