学校のテストは、基本的に教室などの屋内で行われるイメージが強いが、中国では先日、学校の校庭で1,200人の学生が一斉にテストを受ける珍しい出来事があった。学校の話では、「学生にテストの厳粛さを感じてもらう」と同時に、見通しの良い場所で「カンニングを防止する」ことが主な目的だという。

この一風変わったテストを行ったのは陝西省宝鶏市にある専門学校。11月13日、同校の校庭には1,200台以上の机と椅子が並べられ、1日3回のテストが行われた。学生たちが不正を犯さないように総勢80人の教師が監視するとともに、望遠鏡や脚立、ビデオカメラなどといった“小道具”も用意するという徹底ぶりだ。

関係者の話では、このような大規模なテストは10年前から毎年春と秋の2回実施されており、テストの成績順によって卒業後の就職先があてがわれるようになっているという。
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