中国メディア紅網などによると、爆発が発生したのは2013年6月28日のこと。その日の晩、湖南省湘潭市で暮らす楊普(仮名)は彼女と家で大ゲンカ。2人は先の見えない現実に嫌気がさし、「もう一緒に死のう」との流れになった。
死に方として、2人は“ガス自殺”を選択。キッチンからガスボンベを寝室に運び込み、窓や扉を閉め、そして最後にガス栓を明けた。寝室はすぐにガスが充満したが、時間が経つにつれて2人の間に後悔の念が沸いてきたという。そして、そうこうしているうちに「自殺なんてバカらしい」との雰囲気になり、結局はガス栓を締め、自殺を思いとどまることになったそうだ。
これで一件落着――となるハズだったが、その先に待ち受けていたのは、やはり悲惨な結末だった。“ガス自殺”の中止が決まると、彼女はすぐに窓を開けて換気。この状況に安堵してしまったのか、緊張感のなくなった楊が愚かな行為に出てしまう。まだガスが充満していることをすっかり忘れ、タバコに火を点けてしまったのだ。
そして爆音とともに室内で爆発。2人は重傷を負うことになった。
先日行われた裁判では、爆発の直接の原因を作った楊には懲役1年、執行猶予1年の判決。また、重傷を負った女性に対して、楊は医療費や賠償金を含め15万元(約265万円)以上を支払うことになったという。