中国紙瀟湘晨報などによると、4月8日夜、湖南省懐化市でのこと。阿輝という男が衣類を盗んでずらかろうとしたとき、バイクに乗った男が近づいて来て、「手にしている物は何だ?」とオノで威嚇しながら尋ねてきた。
驚いた阿輝が「服を盗んで来ました」と恐る恐る白状すると、男は「数日前、5,000元以上のパソコンが盗まれた。お前の仕業だろう! 弁償しろ!」といきなりの因縁。阿輝の言い分は無視して、無理矢理ATMに連れて行き、お金を引き出させたそうだ。
その後、男はバイクに阿輝を乗せて家まで送ってくれたのだが、これがいけなかった。翌日夜、阿輝が家で休んでいると、ドンドンと扉を激しく叩く音がする。阿輝が扉を開けてみるとビックリ。昨晩の男が仲間2人とともにナタを持って乗り込んできたのだ。
そして同様に“事件”をでっち上げられて脅され、再びATMからお金を引き出させられる。その3人の強盗は帰り際、阿輝に電話番号を手渡し、「用があればここに電話をかけろ。一緒に儲けようぜ。ただ、このことを警察に通報しようものなら、お前の首が飛ぶと考えておけ」と脅し文句を残していったそうだ。
この一連の出来事に阿輝は心底怖じ気づいてしまい、今後も何かにつけてやつらが脅しに来るに違いない――そう考えた阿輝は、最終的に警察へ通報することに。今年5月、強盗3人組は逮捕されたが、もちろん、阿輝自身も窃盗で逮捕されることになった。
なお、逮捕された強盗の話では、阿輝を狙っていたわけではなく、偶然見つけて“カモ”にしたそうだ。