また、発売から18年を経てのTOP20入りは、2012年6月4日付けで約32年ぶりのTOP20入り(13位)を果たした「絵本地獄」(1980年8月発売・風濤社))に次ぐ最長記録となっている。
「ちいさなちいさな王様」は、人差し指サイズの気まぐれな小さな王様と、主人公である「僕」との交流を描いたドイツのベストセラー小説。王様の世界では、想像で楽しむことのできる子ども時代が人生の終わりにあり、「僕」の世界とは真逆。生まれた時が体も一番大きく知識も深いが、成長するにつれ少しずつ知識を忘れ、体も小さくなっていくのだそうだ。本作は、そんな世界からやってきた王様と主人公との交流を通じ、生きる意味や成長することの意味を深く考えさせられる哲学的な要素を含んだ物語であることから「大人の絵本」と評され、これまでも根強い人気があった。
今回「STAP細胞作製成功」のニュースで一躍有名となった小保方さんは、今までの科学者のイメージを覆すようなビジュアルが話題に拍車をかけ、開発の成果だけでなく、人となりから身に付けている衣類や装飾品なども紹介され大きな話題となっている。この作品も「小保方晴子さんが、中学生時代に読んで感銘を受けた本」として、当時の読書感想文とともに紹介されるやたちまち人気となり大手のネット通販サイトでは1位を獲得した。