本映像は、記憶を上書きされた主人公が何者かに追われる中、車で逃げるシーン。実際に西島がカーチェイスシーンに挑戦したもので、正面に2台、サイドから1台、そして車内に2台、合計5台のカメラが設置される視野が狭い状況の中、巧みなハンドル捌きで逃げるという、日本では到底許可が下りないような危険な撮影だった。
西島はこうしたアクションについて「以前からずっとアクションをやりたかったのですが、なかなか機会がなく、ここ数年、海外の作品で身体的な表現が前面に出ている役をやらせて頂いて、今後、日本映画でもアクションをやってみたいと思っています」と語っている。
また、キム・ソンス監督は、以前より「Dolls」などの作品を通じて、西島に注目していたそう。そして本作を製作するにあたり、熱烈なラブコールを送り、主演での出演にこぎ着けた。そうした経緯で出演した西島について、監督は「西島秀俊は、疲れを知らない体力と揺らぐことのない精神力で、危険なシーンも含めほとんどを代役なしで100%演じきってくれた」と絶賛している。