この女性は米ニューヨークに住む26歳の女性、ヴァネッサ・スカイ・エリスさん。2007年に亡くなった母アネットさんが始めた、有名人との写真を撮るという“変わった趣味”が人生で一番大切と話すほど没頭している彼女は、雑誌などから情報を仕入れては、毎日テレビ局やブロードウェー、ホテルといった有名人がいると思われる場所へと足を運び、一緒に写真を撮る機会をうかがっている。これまでに撮った写真は1万枚ほどにおよび、「レディー・ガガやマット・デイモン、ブラット・ピットにジョニー・デップ」(英紙デイリー・メールより)といった錚々たるスーパースターたちを始め、多くの有名人が彼女のカメラに収まってきた。
有名人が至るところにいるニューヨークでは、駅や通りでも有名人と遭遇する可能性が期待でき、「私なら2、3週間で100枚くらい写真が撮れる」と豪語するエリスさん。ただ狙った有名人と会いたい時は、充分な下調べや待ち続ける我慢も時には必要なようで、以前ミュージシャンのヴァニラ・アイスとの写真を狙った時は、ホテルから出てくるまで「12時間待ち続けた」という。しかし、待っている間に「マイク・タイソンなど10人ほどの有名人も捕まえられた」とあって、長時間の出待ちも決して無駄には終わらせなかったようだ。
とはいっても、レディー・ガガのようにファンの前に現れると必ず「立ち止まって一緒に写真に収まってくれる」優しい人もいれば、ブルース・ウィリスのように「絶対に立ち止まってくれない」人もいて、有名人によっても対応の仕方はいろいろ。時には苦労を味わいながらもめげずに通い続けていると、中には「アル・パチーノやジェニファー・ロペス」のように、彼女の存在を覚えてくれる有名人もいるそうで、こうした成果も彼女が趣味に没頭する一因になっているのかもしれない。
そんな多くの有名人を間近で見て来たエリスさんのお気に入りは、ジョニー・デップ。彼ももう50歳という年齢になったが、それでも彼女には「一番ハンサムな男の人」に映ったという。
睡眠時間を削ってまでも有名人を追いかけ、ついには1万枚もの有名人との写真を集める成果を出したエリスさん。彼女は、自分の趣味を「多くの人が少しおかしいと思っているのは分かってる」と話しつつ、今後も「やめるつもりはない」としている。しかし「仕事をして自立して欲しい」と願う彼女の父は、彼女の趣味を未だ快く思っていないそうで、今日もニューヨークで有名人を追いかけている彼女は、いずれこの趣味を活かした仕事を見つけたいと意気込んでいるそうだ。