「飛竜」と命名されたこのBMWは、黄金カラーのスポーツカーBMW Z4にさまざまな装飾が施されている。広東省の著名な象牙細工家である蘇忠陽氏と19人の彫刻・工芸家が協力、約3年6か月かけて製作したもので、材料にはヤクの骨と純金を用い、象牙細工の伝統技術手法を用いて手作りで作られた。
「飛竜」と名付けられている通り、そのモチーフは「竜」だが、ドア部分にはワシの翼をイメージした装飾が施されており、車内のパーツやホイール、マフラー部分にもきめ細かい竜の彫刻が確認できる。ウロコ1枚1枚には金剛経の経文と竜の絵が彫刻されており、描かれている竜の絵はすべて異なるというこだわりようだ。
微博(中国版ツイッター)には現在、このデコレーションBMWに関する書き込みが多数投稿されており、やはり多くの人は圧倒された様子。中には「成金趣味もここまで来ると吐き気を催す」などという否定的な意見も見られるが、展示会の“話題作り”としては大成功となったようだ。