米放送局ABCやCBS系列WBZ-TVによると、問題の事件が起きたのは、ニューハンプシャー州コンコードにある1軒の住宅。7月30日午前0時30分頃、この家に住む男性が「悪夢から目覚めたら膝を撃たれていた」と通報し、警察が急行した。家に犯人の姿はなく、けがをした男性が1人でいる状態だったことを確認した警察は、男性をすぐに病院へ搬送。重傷を負ってはいたものの、幸い命に別状はなかった。
そして詳しい捜査を始める前に、警察はまず、仕事に出ていたという男性の妻へ事件を連絡。すると妻からは、意外なほど落ち着いた反応が返ってきたそうだ。「たぶん、夢遊歩行をしてたのだと思う」との返事は、男性が以前から眠ったまま行動を起こす状態に陥っていた事実が明らかになる大きな証言だった。
確かに銃を持っていたのは彼自身で、妻の話もあり警察は、今回の事件を寝ていた彼が銃を握り自分の膝を撃ってしまった“事故”と見て、行動の過程や銃の保管していた場所などを現在調べている。
男性の犯歴がこれまでにないこともあって、警察は事故を穏便に処理する意向。夢でも現実でも、悪夢を味わった男性にとってはついてない1日の始まりになったかもしれないが、当たる場所が間違っていたら、知らないうちに命を落としていたかもしれないだけに、けがだけで済んだのは不幸中の幸いだったと言えるのかもしれない。