「永遠の0」は、第2次大戦時、臆病者と罵られながら「妻との約束のために生きて帰る」と言い続け、特攻で命を落とした一人の零戦乗りの生涯を、その孫が終戦60年目の夏に辿る物語。当時の戦況や時代背景と共に描かれた壮大なストーリーが話題となりジワジワとセールスを伸ばし続け、昨年10月には発売から3年3か月で累積売上100万部を突破。その後は著者のTV出演や本屋大賞受賞などが後押しとなり、今年の5月6日付けでは発売から3年9か月で初の首位を、今年の上半期でも文庫部門首位を獲得するなど、上半期を代表する作品となった。
この後も岡田准一主演、山崎貴監督での映画公開が控えており、まだまだ話題も豊富。今後のセールス動向も気になるところだ。
そのほか今週の文庫部門は、1位の(著)伏見つかさ/(イラスト)かんざきひろ「俺の妹がこんなに可愛いわけがない12」(アスキー・メディアワークス)をはじめ、人気ライトノベル最新刊4作がTOP10初登場。また、関ジャニ∞の大倉忠義初の単独主演、ヒロインを桐谷美玲が務め、来週6月22日(土)より映画公開される中村航の同名原作「100回泣くこと」(小学館)が10位にランクイン、初TOP10入りを果たした。