コネチカット州ニューヘイブンで日本食レストランを営むブン・ライさんは、以前から昆虫をはじめとする、少し変わった食材を使ったレシピを編み出してきた人物。今回の17年ゼミも彼にとっては貴重な食材で、「たくさん獲ってきて、冷凍庫をいっぱいにする予定」なのだとか。
ライさんは、この試みはふざけているわけではなく、「17年という、とても長期のライフサイクルを持つセミに敬意を払うための料理」と説明。さらに油で揚げるといった高温調理で、せっかくの栄養価を崩してしまうことはせず、スパイスとハーブをふんだんに使って蒸し煮にするなど、カニに似た調理方法で提供するとしています。
ライさん曰く「栄養があって、さらに今年は豊作となる貴重なセミ」は、彼自身も早く食べたいと楽しみにしているそうですが、問題は「どれだけその美味しさをアピールできるか」という点。昨今、昆虫食は世界的に注目を集めてきていますが、果たして米国でセミ料理は受け入れられるでしょうか。