中国メディア新民網などによると、公開の翌日、すでに一部ドラえもんには足跡が付けられていたそう。ひどいものでは、ドラえもんが手にしている道具「ペコペコバッタ」の触覚が折られているケースも確認された。中国では像に平気で“乗る”子どもが多く、それを咎めない保護者も多いため、結果としてこうした事態を引き起こしているようだ。
これを受け、中国のネットユーザーはドラえもんの身を案じ、「黒いドラえもんになっちゃう」「ドラえもんがけが人に」「果たしてドラえもんは上海でどのぐらい生きながらえるか」「いい加減にしろ」などと次々と怒りや嘆きのコメント。像の近くには「ドラえもんは皆さんが綺麗に扱ってくれることを望んでいます」との注意書きがあり、また、主催者も入場制限するなどしてドラえもんを守るよう尽力しているが、ドラえもんを見て興奮している多くの子どもたちにとって、その程度では何の効力も持たないのかもしれない。
ちなみに、このイベントでは、毎日公開時間が終了すると、清掃員がドラえもんの体を綺麗にしたり、できるものに関しては修復もしているとのこと。展示は6月中旬まで続くそうだが、ドラえもんにとってはしばらく“我慢と忍耐の日々”となりそうだ。