今作は、高校時代の友人4人から、なんの心当たりもないまま絶縁され心に傷を負った主人公・多崎つくるが、16年の時を経てその傷と向き合い、真相を知るため旅に出る、という物語。発売決定のニュースが出るや話題沸騰となり、発売前増刷が何度も決定、さらに発売前日深夜には東京・代官山蔦屋書店でカウントダウンイベントが行われ、これも大きな話題となった。
発売が決定するたびに社会現象を起こす村上作品。前作「1Q84」は、「〜1」が6週連続、「〜3」が4週連続の総合首位を獲得。また「〜1」と「〜2」は100万部を突破、「〜3」も90.1万部の累積売上部数で、歴代の「文芸部門」でTOP5入りと、順位・セールス共に華々しい結果を残している。今作でもそれに匹敵するような記録が出ることに期待が高まる。