同書は、主人公・馬締光也と個性的なメンバーが集う出版社の辞書編集部を舞台に、登場人物たちの葛藤や人間模様を描く長編小説。「2012年本屋大賞」受賞をきっかけに人気に火がつき、今年4月23日付け週間ランキングでは発売から7か月で初の首位に。7月には、来年4月に松田龍平(29歳)と宮崎あおい(27歳)主演で映画化されることも発表され、息の長いヒットとなっていた。
なお、これで「本屋大賞」受賞作による文芸・小説部門1位は、昨年の東川篤哉「謎解きはディナーのあとで」(2010年9月発売/小学館)に続き2年連続となっている。
そのほかでは、「謎解きはディナーのあとで2」(昨年11月発売/小学館)が昨年3位から2位、昨年年間総合1位の第1弾「謎解きはディナーのあとで」は8位。コミックがシリーズ別総売上部数で年間2位となった「黒子のバスケ」の小説「黒子のバスケ-Replace II- キセキの学園祭」(昨年12月発売/集英社)と「黒子のバスケ-Replace III- ひと夏のキセキ」(今年9月発売/集英社)はそれぞれ4位と6位に。今年1月の「第146回芥川賞」受賞後の会見での発言が話題となった田中慎弥「共喰い」(今年1月発売/集英社)は10位に入っている。