米カルフォルニア州の遊園地で先日、運転中のアトラクションが突然停止し、乗客20人が地上90メートルの高さで3時間半も宙づり状態になるという出来事がありました。

米紙ロサンゼルス・タイムスによると、この一件は同州ブエナ・パークにある遊園地「ナッツベリーファーム」でのこと。回転ブランコ型のアトラクション「ウィンド・シーカー」は、最大300フィート(約90メートル)の高さまでブランコが回転しながら上昇するというスリリングなアトラクションです。

そんな「ウィンド・シーカー」が突然ブレーキ機能の異常を示し、それを感知した装置は安全対策のための自動モードに切り替わったのですが、この自動モードによって運転は停止。しかし運の悪いことに、停止のタイミングが、回転ブランコが最も高い位置にあるときだったのです。

そして、ブランコは作業員がブレーキを回復させるまで、そのまま3時間半も宙づり状態に。高所恐怖症でなくても、めまいのするような体験です。宙づりになってしまった乗客の1人、マイケル・ディルズさん(50歳)は、11歳の娘とともに2人乗り座席で救助を待っていましたが、「親として、娘が危険な状態にいるのを見ているのは耐えられなかった」と振り返っています。

実はこの「ウィンド・シーカー」が運転中に停止してしまったのは今回が初めてではありません。今月初めにもブレーキ異常が原因で3時間停止してしまった前例があるとのこと。1か月の間に立て続けに2度も事故を起こしたこともあり、ナッツベリーファームの親会社は、同じアトラクションのあるほかの遊園地でも運転を見合わせ、安全確認のため再点検を行っているそうです。
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