106の国と地域、1,643の応募作から選出された17作品で争われた今回のコンペティション部門。激戦の中で脚本賞を受賞したことについて、脚本・監督を手掛けた内田けんじ監督は「映画の脚本は、映画が完成した時に完成するものだと思っています。この映画に参加してくれたスタッフ、キャスト全ての人に感謝しています。ありがとうございました」と、喜びのコメントを寄せている。
なお、内田監督は前作「アフタースクール」のリメイク権に、中国の映画会社2社からオファーがあり、そのうちの1社が権利を獲得。また、デビュー作「運命じゃない人」は韓国でリメイクされ、「COUPLES」とのタイトルで昨年公開されるなど、すでにその脚本力はアジアで高く評価されている。今回の受賞により、さらなる注目を集めることになりそうだ。
「鍵泥棒のメソッド」は、売れない貧乏役者と記憶を失った殺し屋、2人の人生が入れ替わったことで巻き起こる喜劇。主演は堺雅人が務め、ほか香川照之、広末涼子、荒川良々森口瑤子らが出演している。9月15日(土)よりシネクイントほか全国ロードショー。