米放送局ABCによると、このサプライズは2008年北京五輪に出場し、100メートル背泳ぎで銀メダルを獲得した26歳のマット・グレイバーズ選手。同じ世界で活躍している24歳のアニー・チャンドラー選手との交際を続けていた彼は、昨年11月に彼女の両親から結婚の許可をもらった。そこからプロポーズのタイミングを図り、2月10日からの2人が出場する大会「ミズーリグランプリ」の表彰台に狙いを定めたそうだ。
当初は彼女が出場した初日の女子100メートル平泳ぎのレース後に決行を考えていたというグレイバーズ選手。ところが、この日の夜に行われた決勝で彼女は残念ながら5位に終わり、表彰台を逃してしまった。そこで彼は、翌日に出場する自分が表彰台に立ってプロポーズを行うと決め、レースに臨んだという。
その結果、2日目午前に行われた男子100メートル背泳ぎで見事に優勝。表彰台に立った彼の行動は、「Olympic swimmer Matt Grevers proposes to Annie Chandler at Missouri Grand Prix.」(http://www.youtube.com/watch?v=4LWvLNgh2-c)のタイトルで、米国水泳連盟によってYouTubeに公開されている。
表彰台の頂点に立った彼を、彼女もメダルの授与役となって祝福。恋人の優勝に嬉しそうな表情を浮かべる彼女は、表彰式が終わると再び彼のもとへと駆け寄り、今度は2人で喜びを分かち合っている。そして軽くキスを交わしたと思ったら、グレイバーズ選手がズボンのポケットから指輪を取り出して片膝を付き、表彰台の上でプロポーズを決行。これには大きく口を開いた彼女はもちろん、傍で様子を見守っていたほかの選手もビックリしており、観客からも大きな歓声が上がった。
指輪をズボンに忍ばせてくれたコーチの兄にも協力してもらい、結果、表彰台でのプロポーズを成功させたグレイバーズ選手。ひょっとすると、今年の夏に行われるロンドン五輪には米国代表として揃って出場し、ロンドンに“新婚旅行”となるかも?