中国のスポーツメディア騰訊体育などによると、同氏はまず日中のサッカーの発展の違いについて言及。自身が代表選手だった1970年代半ばの日中戦、自身が率いた2004年当時の中国U-14代表の試合などを引き合いに出し、かつて中国は日本に負けない強さがあったことを強調している。しかし、その後の日本サッカーは発展を続ける一方で中国は衰退の道を辿ったとし、今や日本との差は「かなり広まった」と分析。日本は中国にとって模範となる存在であることを素直に認めた。
また、同氏は今回の活動で日本のスターである本田選手が中国を訪問したことについて「嬉しさと共に、後ろめたさもある」と複雑な心情を吐露。自身は上海東亜倶楽部の創設者の一人として数々の選手を中国スーパー・リーグ(中国1部リーグ)のチームに送り込んできたが、それでも本田選手のようなスターをいまだ生み出せていない現状に負い目を感じているようだ。そのため、いつか自身の教え子から中国サッカー界をけん引してゆくスターの登場に期待を寄せている。
なお、本田選手は中国メディアに対し、香川真司選手や自身の夢についても語っている。香川選手は「日本代表に不可欠な選手」と語り、彼の今後の成長が2014年ブラジルW杯の日本代表のパフォーマンスに大きく影響すると考えているようだ。そして、「(香川選手と)一緒にプレーするのは楽しい」とも。
また、たびたび噂に上がる自身の移籍に関しては「できることなら今すぐにでも移籍したい」と本音を告白。現在の夢の達成度は「半分」とした上で、ビッグクラブで活躍してこそ、自身の夢を達成できるとの見方を示した。