DeNAはプロ野球参入の目的について、「野球は、日本の国民的スポーツであり、国民にとって最も愛着のあるスポーツです。これからの日本プロ野球の発展に寄与するためにも、球団経営に新しい風を吹かせたい」と説明。同社が提供するサービスを通じて若い世代から新たなファン層を創出し、プロ野球界の発展に繋がる取り組みを実施していくという。具体的には「Mobage(モバゲー)」と野球を組み合わせたコンテンツ、環境の整備に力を注ぎ、新しい可能性に挑戦していく。
また、球団が本拠地を構える横浜は、「すでに大変多くのファンの皆様がいる」ことに加え、土地柄としても「非常に魅力的な地域」であるため、「これまで以上に横浜に根付いて、ファンに愛されることを目指します」と、移転はないと明言。球団の保有についても「ファンの皆様に親しみを持っていただくためには長い年月が必要」との判断から、長期にわたって保有することを約束している。
横浜ファン、そしてプロ野球ファンにとって気になるのは、親会社の変更によりチームはどうなっていくのかということ。その点については「新規参入が正式決定した場合のことを想定して、魅力的なチームづくりに向けた検討を並行しておこなっています」と準備を進めており、GM(ゼネラルマネージャー)や監督の人選は「個々の選手の力を最大限発揮させる」「優れたチーム編成力を持ち合せている」点に重きを置いて行っていくという。
なお、今後のスケジュールは11月9日の実行委員会で議題となり、NPBがDeNAからヒヤリングを実施。12月1日に行われるオーナー会議で4分の3以上の賛同が得られれば、晴れて正式に「横浜DeNAベイスターズ」が誕生する。