中国メディア法制晩報などによると、ジョブズ氏の伝記が発売されてまだ4日しか経たない27日時点で、すでに多くの海賊版が確認されているそう。海賊版書籍の価格は正規版の約半額で、海賊版電子書籍に至っては1元(約12円)〜10元(約120円)という激安価格で販売され、あるサイトでは2日間で100部近く売れたケースもあるという。
実際、中国最大のECサイトであるタオバオを覗いてみると、明らかに怪しいものが数多く出品されていた。ちなみに、タオバオで扱われていた書籍で一番安いものは15元(約180円)から、電子書籍は1元(約12円)以下だ。
こうした現状を受け、中国語簡体字版の出版元である中信出版社(北京)の関係者は「すでに海賊版の存在はネットで確認している」とした上で、「(それらは)内容がまったく異なる」と苦言。最悪な場合、表紙を似せているだけで中身が全く異なる人物の伝記ということもあるそうで、価格が安いからと言って、安易に海賊版に手を出さないよう警鐘を鳴らしている。