中国紙羊城晩報などによると、“ノアの方舟”を建造しているのは河南省ラク河市で暮らす一般市民のAさん。彼に関する詳細な情報は明らかにされていないが、“ノアの方舟”の建造を指示した同氏曰く「(2012年世界滅亡説を)あなたが信じるか信じないかは関係ない。私は信じているのです!」とのことで、地元メディアは「彼は世界が2012年に破滅すると盲信している」と紹介している。
気になるのはそこまで世界滅亡説を信じ込んだAさんが建造している“ノアの方舟”とは一体どのような船なのか? だが、それは巨大なドラム缶のようなオイル・タンクを使って造られた長さ8メートル、直径約2.5メートルの鋼鉄船。排気口や吸気口が備え付けられているだけでなく、道路を走れるようタイヤを装着できる設計になっている。
実際に現場で建造を進める作業員の話では「大洪水があったら、船は上半分だけ浮かぶようになっている」と説明。また、水陸両用であることがこの“ノアの方舟”の売りであるようだ。今後はエアコンや空気圧縮機、発電機、料理器具なども設置するそうで、現在までにかかった費用2万元(約24万円)をさらに越える見込みだという。
何を信じるかは人それぞれ。映画「2012」の中では、ノアの方舟が中国で建造されている設定になっているが、果たしてAさんの“ノアの方舟”が出航する機会は訪れるのだろうか。