この件数は大手民鉄16社、JR3社(東、東海、西)、東京都交通局、横浜市交通局、大阪市交通局、東京モノレール、北総鉄道、愛知環状鉄道、計25社局の暴力行為件数をまとめたもの。発生状況は「週末の22時以降、飲酒を伴った場合」に多発する傾向が現れており、年齢別では幅広い年代に分布している。
発生状況を細かく見ていくと、件数が最も多かったのはそれぞれ月別が7月で97件、曜日別は日曜日の155件、時間帯別は深夜(22時〜5時)の343件だった。
また、加害者の飲酒の有無については、485件(55.9%)が「飲酒あり」で、以下、「飲酒なし」(296件/34.1%)、「不明」(87件/10.0%)。加害者の年齢は「60代以上」(170件/19.6%)がトップで、これに「40代」(167件/19.2%)、「50代」(164件/18.9%)、「30代」(158件/18.2%)、「20代以下」(120件/13.8%)、「不明」(89件/10.3%)と続いた。
発生場所は「改札」(373件/43.0%)が最多。これ以外の場所では「ホーム」(218件/25.1%)、「車内」(103件/11.9%)、「通路」(43件/5.0件)となった。
こうした状況を受け、鉄道事業者76社局は共同で「暴力行為防止ポスター『暴力…もう見たくない。』」を制作。7月15日から駅構内や列車内へ掲示し、暴力行為の防止を呼びかけていく。