「上総いすみ」はイラストレーターの月邸沙夜(げってい さや)さんが手がけたキャラクター。「上総国(いすみ鉄道が走る千葉県南部の旧国名)のかみさまに仕える“菜の花の精”。いすみ鉄道を引退した『いすみ204号』(2010年に引退。現在はいすみ市内のぽっぽの丘に展示)に頼まれ、いすみ鉄道を見守るためにやってきた心優しい妖精」という設定で、ベテラン気動車「キハ52」と仲が良く、その車体を模したポシェットと、“菜の花”を模した振袖がトレードマークとなっている。
このキャラクターはいすみ鉄道の公式キャラクターとなるため、今後は各方面でPR活動を展開。「上総いすみ」が登場するポスターなどを各駅に掲示するほか、キャラクターグッズなどの製作・販売も行う予定だ。
いすみ鉄道は上総中野〜大原を結ぶ、全長26.8キロのローカル線。前身はJR東日本の木原線で、1988年から第3セクターとして再出発した。その後、2007年には一度廃線が検討されたが、社長の一般公募やオリジナルグッズの開発、嘱託社員として働きながら列車運転免許を取得できる「運転士養成プラン」などユニークな施策を次々と導入。2010年に存続が無事決定している。