今回発売するレゴ「しんかい6500」は、世界で初めて、一般ユーザーのアイデアと投票から生まれた商品。商品化への道は2008年12月、レゴ社公認の商品化サイト「LEGO CUUSOO」に「しんかい6500」をモチーフにしたアイデア「しんかい探検セット」(提案者:@guyさん)が提案されたのが始まりだ。
「LEGO CUUSOO」は投票数が1.000票に到達すると、実際に商品化されるという仕組み。「しんかい探検セット」もコツコツと票を集め、2009年8月に500票を突破し、デンマークにあるレゴ社のデザイナーがコンセプトモデルのCGイメージを作成。その後も投票は続き、2010年1月に商品化ラインとなる1.000票に到達したことで商品化の検討が進められ、同年6月に見事に商品化が決定した。
商品化にあたっては海洋研究開発機構が監修を担当、レゴで1/60スケールの「しんかい6500」を再現した。また、JAMSTEC、「しんかい6500」、海底、海洋生物、商品開発の背景などについての解説ブックレットが付属。英語の組み立て説明書しか入っていない通常のレゴ商品とはひと味異なるパッケージとなっている。
販売ルートは、レゴジャパンの「『しんかい 6500』を通して、一般に科学や海、地球について興味を持つようになって欲しい」との思いから、通常の玩具販売店に加え、サイエンスショップ、ミュージアムショップ、インテリアショップ、雑貨店なども予定。「LEGO CUUSOO」から初めて誕生した「しんかい 6500」、レゴファンは要チェックのアイテムとなりそうだ。