中国紙新民晩報などによると、この問題が起きたのは10月28日、安徽省無為県にある小学校。602組に所属する一人の生徒が教室内で眼鏡を失くし、その“犯人”を暴き出そうとした教師の行動が騒動へと繋がった。
教師は“犯人”捜しのため、全生徒に対してひざまずくよう強要。さらに生徒の手を、一人一人もの差しで叩いた。ある生徒は7回、またある生徒は6回も叩かれたという。どうやらこの女性教師、当初は生徒たちに自己申告を促していたそうだが、“犯人”がいつまで経っても名乗り出ないため、痺れを切らしてこのような行動に出たそうだ。
教師が取った行動の是非は別にして、学校生活の中では連帯責任を問う方法はしばしば見られる。しかし、今回のケースが大問題に発展したのは、眼鏡を失くした生徒がその教師の息子だったという点を快く思わない生徒がいたためで、体罰を加えられた生徒の一人が後に保護者に報告。結果として「えこひいきではないか」と学校にクレームが入ったのだ。
騒動を知った学校側はこの女性教師を処分。クラスの担任を外され、数学教師としての職務も停止となった。反省を促され、今後は書面による検査も受けさせられるとのことだ。