中国メディア雲南網によると、この求人広告は雲南省にある動漫城で確認されたもの。動漫城はアニメや漫画、ゲームなどに関するグッズを取り扱うホビーショップやゲームセンターばかりが入ったショッピングモールのことだが、その中のお店の入り口に掲げられた求人広告には「女性店員数名、年齢18歳〜25歳、月給1,200元〜(約1万4,700円)、身長160センチ」と記されていた。
これだけなら中国ではありふれた求人広告であり、何も不思議なところはない。しかし、この求人広告が変わっているのは、さらに「(身長が)2センチ高くなるごとに、給料も200元(約2,450円)アップ」とあることだ。つまり、仮に身長180センチある女性の場合、給料は基本給の2倍以上の3,200元(約3万9,260円)となる。
疑問を抱いた地元紙記者が、求人広告に記されていた連絡先に電話をかけて確認したところ、同店関係者は「高ければ高いほど良い。160センチ未満の女性はダメ」と内容通りに答えたそうだ。しかし、「180センチの女性は給料が3,200元になるのか」という問いに対しては「180センチを超える女性は多くないはず」と答え、そこまで身長が高い人物が応募してくることは店側も想定していないという。
ネットの掲示板では、男性陣から「俺が女装して働けば4,000元」「2メートルの女性を探して働かそう」といった冗談めいた意見が出ているものの、女性陣はあまり心良く思っていない様子。やはり仕事の能力や勤務日数ではなく、身体条件で給料格差が出ることには抵抗があるようだ。