しかし、その教えがアレサンドラちゃん自身ではなく、父親のフランクさんの命を救うことになるとは、誰も想像していませんでした。
米放送局CBSなどによると、8月20日、家でフランクさんと一緒にいたアレサンドラちゃんは、お父さんがリビングの椅子に座ったまま、動かなくなったことに気が付いたそう。フランクさんによると、「同時に服用してはいけない2種類の医薬品を間違えて飲んでしまい、その急激な副作用で倒れてしまったようです」(CBSより)とのことで、突然意識を失った彼は危険な状態に陥ったのです。
アレサンドラちゃんはそのとき、ご両親が常に彼女に教えていたことを冷静に思い出していました。「消防署に行けば、誰かが助けてくれる」。そう思いついた彼女は、家から一人で署に向かったのです。小さな女の子がやって来て、もちろん驚いたのは署の救急隊員たち。しかし、「ダディーが『凍っちゃった』の」(米ニュースサイト・ハフィントンポストより)と訴えるアレサンドラちゃんの言葉に、緊急性を感じた彼らはすぐに彼女の家に駆けつけると、動かない父親を発見。すぐに救急処置を施し、病院に輸送しました。
医師団によると、もし救急処置が遅れていたら、フランクさんは命も危なかったとのこと。アレサンドラちゃんのとっさの行動が、どれほど重要だったのかを物語っています。
アレサンドラちゃんの母親は、「私たちが教えていたことを、ちゃんと聞いていてくれていた証拠。本当に良いことだわ」と、娘を誉めているそうです。